2025年11月25日(火)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン10 H-7)
2025年11月14日(金)公開 / 上映時間:118分 / 製作:2025年(日本) / 配給:東宝
【監督】 土井裕泰
【キャスト】
 青砥健将:堺雅人 / 須藤葉子:井川遥 / 青砥健将(中学時代):坂元愛登 /
 須藤葉子(中学時代):一色香澄 / 前田道子:中村ゆり / 八十島庄助:でんでん /
 海野みゆき:安藤玉恵 / 安西知恵:椿鬼奴 / リリー(小田切聡):蜿r太郎 /
 青砥健介:倉悠貴 / 上村みづき:吉瀬美智子 / 森仁志:宇野祥平 / 後藤淳:吉岡睦雄 /
 須藤俊朗:黒田大輔 / 須藤八重子:松岡依都美 / 原田医師:前野朋哉 /
 鎌田雄一:成田凌 / 児玉太一:塩見三省 / 江口剛:大森南朋
【あらすじ】
妻と別れ、地元に戻った青砥健将(堺雅人)は、印刷会社に再就職し平穏な毎日を送っていた。そんな青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子(井川遥)は、夫と死別し、現在はパートで生計を立てている。ともに独り身となり、さまざまな人生経験を積んできた2人は意気投合し、中学生以来の空白の時間を静かに埋めていく。再び自然にひかれ合うようになった2人は、やがて互いの未来についても話すようになるのだが・・・
【感想】
気になっていた映画なので、ひとりで観てきました。

それぞれの人生を生きてきた中学生時代の同級生の男女が、50歳代になって偶然に出会い、幼い頃の思いを取り戻していくという日常を淡々と描く作品でした。恋愛感情の心の動きを年齢相応に丁寧に描かれていくというだけでなく、病による別れの切なさや別れも織り込まれていて、せつなくて悲しいストーリーとなっています。

前半は、そういう二人が相手を思いやる気持ちでだんだんと親しくなっていく家庭や雰囲気がとても良かったのですが、須藤の術後6ヶ月検診の日の二人のやり取りに、私としては何かモヤモヤしたものを感じてしまいました。青砥はなぜ検診結果をしっかりと確認しないのか、あきらかに言い躊躇っている雰囲気の須藤の気持ちを読み取れずに、結婚の申し込みをしたり、須藤の別れの提案の意味を深く考えずに受け入れたり、青砥はあまりにも素直すぎるというか、あまりにも鈍感すぎるだろうと感じてしまいました。近くに住んでいるにもかかわらず、須藤はがんという病気の経過観察中なのに、次の須藤の誕生日までの1年、LINEを送り続けるだけで返事もない状態を青砥は心配にならなかったのかも不思議に感じてしまいます。そしてその結果は会えずじまいの永遠の別れとなってしまう。50歳代のおとなの恋愛の話のはずなのに、まるで中学生のままのようです。

須藤の死を知った青砥の呆然とした表情や、事実を受け入れられない感情はとてもよく伝わってきましたし、薬師丸ひろ子の「メイン・テーマ」を聞きながら一気に涙があふれてくるシーンは、観ている側もつられて涙が出てしまいましたが、なぜこんな結末になってしまったのか青砥と須藤の不器用さに少し腹立たしささえ感じてしまいました。

須藤の中学生時代の不遇による「誰にも頼らない」という強い思いも、青砥に会うまでの人生(結婚したり若い男にいれあげたり)を観るとその信念がぶれているようにも思えて、須藤のキャラクターにも寄り添うことはできませんでした。

青砥と須藤は悪い人ではないし、優しい人間であるのだろうけど、もう少し楽に考えようよ、もう少し人を頼って生きようよ・・・そんなことを思ってしまう映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。