| 2026年1月6日(火)鑑賞 Prime Video |
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2019年10月11日(金)公開 / 上映時間:92分 / 製作:2019年(日本) / 配給:ビターズ・エンド
【監督】 箱田優子
【キャスト】
砂田夕佳:夏帆 / 清浦あさ美:シム・ウンギョン / 玉田篤:渡辺大知 / 砂田澄夫:黒田大輔
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大御所俳優:嶋田久作 / ホステス:伊藤沙莉 / 高山のえみ / 上杉美風 / 小野敦子
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冨樫晃:ユースケ・サンタマリア / 砂田浩一:でんでん / 砂田俊子:南果歩 |
【あらすじ】
30歳でCMディレクターをしている砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れ、理解ある優しい夫もいて、充実した人生を送っているように見える。しかし最近は、口を開けば毒づいてばかりで、すっかり心が荒んでしまっていた。そんなある日、病気の祖母を見舞うため、親友の清浦(シム・ウンギョン)とともに大嫌いな地元の茨城に帰ることになった砂田は、いつものように清浦と他愛ない会話をしながら茨城に向かうが、実は今回の帰省に清浦がついてくるのには、ある理由があった・・・ |
【感想】
PrimeVideoにいつか観ようと思ってお気に入りに登録している映画がいくつかあるのですが、その中で午前中に1時間半くらいでサクッと見ることができる作品ということで、この映画を選んで観てみました。夏帆は気になる女優さんのひとりです。
砂田と友人である清浦が、砂田の実家のある茨城に行って過ごすだけのお話で、特に何か事件やトラブルが起きるというわけでもなく、砂田の「田舎なんて大嫌い」という気持ちと、田舎を楽しむ清浦の姿が対比されて描かれているだけです。その秘密は最後にわかるのですが、これは砂田の「地元を捨てた自分」と「地元を愛する自分」の葛藤が二人の姿として描かれているわけです。つまり、清浦は砂田の一面をあらわすイマジナリー・フレンドというオチです。
嫌々訪れた地元で、饒舌で元気に動き回るものの時折り老いた姿を見せる母、骨董品の凝って自分のやるべきことしかしない父、引きこもりがちで挙動のおかしな兄、自分を認識してくれて可愛い姿を見せてくれる祖父、スナックで楽しむ地元の人々、そんな人たちに触れるうちに、そんなことを受け入れられずに避ける自分と、地元を楽しく受け入れる清浦という姿の自分で揺れ動き、帰路の車の中で清浦に「ぜんぜん寂しくなくて寂しい!」と言って号泣するわけですが、それによって吹っ切れて自分の本当の姿を取り戻します(清浦が消える)。
地元から離れた人間にとっては、地元というのは敷居が高かったり、馴染めなくなっていたりしているところがあって足が遠のくものかもしれません。反面、心が弱った時は優しく受け入れてくれる風景や人々があるのだろうと思います。そんな相反する思いを、砂田と清浦の姿によって少し気づかせてくれたような気がします。
淡々と砂田と清浦の田舎での時間をあらわすだけの映画ですが、会話や心の動きを感じ取れば感じ取るほど奥が深いかもと思わせてくれる映画でした。何らかの苦悩で心が荒んでいる人が、この映画を観て何かを感じることができたなら、「ブルーアワーにぶっ飛ばす」という気持ちに共感できるかもしれません。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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