2025年12月20日(土)鑑賞 U-NEXT
2023年12月1日(金)公開 / 上映時間:117分 / 製作:2023年(日本) / 配給:マグネタイズ
【監督】 有働佳史
【キャスト】
 園田梨枝:蓮佛美沙子 / 瀬野咲:伊藤万理華 / 猿渡拓郎:上川周作 / 飯塚真希:三倉茉奈 /
 園田勇治:吉田仁人 / 内田仁美:青木ラブ / 園田枝美子:幸田尚子 / 橋本:福山翔大 /
 猪本則男:緋田康人 / 田所公平:浜野謙太 / 女将:宮崎美子 / 園田康夫:升毅
【あらすじ】
スキャンダルで仕事を失った女優の園田梨枝(蓮佛美沙子)は、密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷の田舎町に帰って来る。しかし現れたのはテレビ局のバラエティ班ADである瀬野咲(伊藤万理華)だけで、2人の前途多難な撮影が始まる。できるだけこっそりと撮影したい梨枝の気持ちをよそに、小さな町では噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷している彼女の存在が家族の耳にも入ってしまう。かつて父・康夫(升毅)とケンカした末に町を飛び出した梨枝だったが、父は今、末期がんに冒されており・・・
【感想】
この映画は蓮佛美沙子主演ということでずっと観てみたいと思っていた映画だったのですが、ずっと有料配信でしかも今月22日で配信が終了すると知って長女に相談したら、「U-NEXTのポイントが月に1,000点くらい消えて無くなっていくので使っていいよ」と言ってくれたので早速購入して観てみました。

ストーリーは先が読めてしまうようなベタなストーリーではありましたが、前半は、蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作の味のある掛け合いを笑いながら楽しめる面白い展開でした。特に、蓮佛美沙子の売れない女優感、上川周作の底抜けに明るくてちょっと抜けた感じの人の良さ、がとても面白く伝わってきました。後半は、梨枝と家族の確執を中心に笑いよりも心の痛みが感じられて、梨枝と家族の人間的な奥深さが描かれています。

全体的にベタなストーリーであるとは言え、梨枝と父・康夫の関係、特に口では厳しいことを言っておきながらなら梨枝の記事を切り取ったり出演番組を録画していたりという展開は直球で心に響きましたし、それぞれが思いやる心に心打たれ涙するシーンも多かったです。また、人生思う通りにはいかないけど、好きなことをやり続けることで自分を変えていけるというメッセージも感じました。

タイトルの「女優は泣かない」というタイトルは、「売れないしスキャンダルで苦境の女優だけど泣くことはしない」という意味かと思っていたら、実は「カメラの前では泣こうとしても泣けないポンコツ女優」という情けない意味も被せていることがわかってきます。そして、それを逆手にとって、父親との最期の別れの時に泣いた顔を見せないためにカメラを回させたというのも、陰ながら自分を応援してくれていた父親の前で笑って送ろうという女優魂からの「女優は泣かない」だったのかもというところも素敵な展開でありオチであったと思います。

思っていた以上に良い映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。