| 2025年12月21日(日)開始 2025年12月21日(日)読了 |
 |
作品情報
| タイトル |
人間標本 |
| 著者 |
湊かなえ |
| シリーズ |
|
| 初刊出版社 |
KADOKAWA |
| レーベル |
|
| 発売日 |
2023年12月13日 |
| 初刊発行日 |
2023年12月13日 |
|
書籍情報
| 出版社 |
KADOKAWA |
| レーベル |
角川文庫 み-42-4 |
| 判型/ページ数 |
文庫判/336ページ |
| 発売日 |
2025年11月21日 |
| 初版発行日 |
2025年11月25日 |
| 版数 |
初版 |
| 発行日 |
2025年11月25日 |
| 定価(本体) |
840円 |
| 購入日 |
|
|
【あらすじ】
人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな−。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた・・・
詳細は下記の通り。
クリックして詳細を表示(ネタバレ注意!)
|
人間標本
榊 史朗 |
榊史朗の手記。
<標本作成に至るまでの覚書>幼い頃に蝶の標本を製作したきっかけ、一之瀬留美との出会い。
<前日譚>教授となった榊史朗と画家となった一之瀬留美。留美から絵画合宿に息子・至の参加の呼びかけがあり、かつての祖父のアトリエに向かう。
<準備>絵画合宿に集まった5人の少年を標本にすべく準備を始める。
<ようこそ、美術館へ>標本、作品1から作品6の内容、展示形態、撮影方法、作製意図・観察日記。
<あとがき>標本作成後の思い。 |
|
SNSより抜粋 |
6人の遺体発見、被害者、容疑者にかかわるSNSの内容・・・ |
|
夏休み自由研究
「人間標本」
2年B組13番
榊至 |
榊至の人間標本に至るきっかけ、山の家にて起きたこと、標本対象者たち、経緯、作品の内容に関する手記・・・ |
|
独房にて |
死刑判決を受けた榊史朗が、息子・至の手記に関する思いと、至を6人目として標本にした経緯・・・ |
|
面会室にて |
面会に来た留美の娘・杏奈との会話。そこで意外な真実を知る・・・ |
|
解析結果 |
6人目の被害者・至の標本に使われた絵画に書かれた至の文字・・・ |
|
【感想】
Prime Videoのドラマシリーズとして「人間標本」が配信されるというので、長女が買って持っていた湊かなえの「人間標本」を一気に読みました。
蝶の標本へのこだわり、蝶からみた色彩感覚への興味を持つ榊史朗の少年6人を殺害して人間標本としたことを綴る手記から始まるのですが、息子・至の自由研究に書かれた内容で真実ではないことがわかり、さらに面会に来た一之瀬杏奈によって、異なる事実が語られ、史朗の追及によってさらに衝撃の真実が明かされるという、二転三転四転の展開に驚かせられる小説でした。単純に美しいものを標本に残したいということだけではなく、史朗の思い、至の思い、杏奈の思い、留美の思いが入り乱れ、父と息子、母と娘の複雑で歪んだ関係が明かされていきます。その結果、何がいけなかったのかを考えさせられる切なく悲しい結末となっています。
文章では、悲惨な標本の映像は頭に明確には描くことはできませんが、ドラマではその標本がどう描かれるのかが興味あるところです。それにしても蝶というのは、なんとなく不思議な世界を生み出す要素を持っており、その魅力にはまってしまうと異常な感覚や行動に陥るという怖さがあります。この作品は、その異常さと標本に美しい人間を加えるという、さらに深い怖さも感じます。
一気に飽きることなく読み進めたくなる面白い作品でした。読み終えたので、Prime
Videoのドラマを観てみようと思います。(12/21現在、エピソード5まで配信中)
|
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
|
|