| 2026年7月10日(金)開始 2026年7月12日(日)読了 (3日 4時間38分) |
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作品情報
| タイトル |
先生と罪 |
| 著者 |
くわがきあゆ |
| シリーズ |
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| 初刊出版社 |
宝島社 |
| レーベル |
宝島社文庫 |
| 発売日 |
2026年1月8日 |
| 初刊発行日 |
2026年1月22日 |
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書籍情報
| 出版社 |
宝島社 |
| レーベル |
宝島社文庫 く-13-4 |
| 判型/ページ数 |
文庫判/288ページ |
| 発売日 |
2026年1月8日 |
| 初版発行日 |
2026年1月22日 |
| 版数 |
第2刷 |
| 発行日 |
2026年2月12日 |
| 定価(本体) |
773円 |
| 購入日 |
2026年 |
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【あらすじ】
市立新畑中学校に勤める教師・如月晴のもとに同僚の教師・岩本結衣からかかってきた「助けて、あおられてる」という死の直前の電話。以来、如月の周りで不穏な出来事が起こり始める。嫌がらせの張り紙や、実家の周囲をうろつく男の影。岩本の代わりとして三年五組の担任となった如月は、クラスの問題児を抱えながらも奮闘するが・・・。すべての真実は学校の伝統行事である夏の宿泊学習で明らかになる・・・ |
【感想】
くわがきあゆの文庫本書下ろし新作ということで読んでみました。
岩本に煽り運転をして死に至らせたのは誰か?如月の靴箱に貼り紙をしたのは誰か?如月の実家の周囲をうろつく男は誰か?如月のロッカーを燃やしたのは誰なのか?途中に出てくる「僕」という人物は誰なのか?次々に起こる出来事の謎が積み重なっていくので、飽きることなく読み続けることができる作品でした。関係する登場人物も多くて、読んでいる側をわざと混乱させるようなところもあって、気を緩めることができません。
亡くなった岩本のあと、五組担任となった如月と関わる人物は、校長・西山勝、教頭・江口雅恵、三年主任・白石健、一組担任・間宮律子、二組担任・須藤良彦、三組担任・庄司巧、四組担任・荒井奈々、六組担任・橋田裕貴、三年副担任・兼松大、如月の前任校教頭であり如月の元恋人・滝川慎二、不登校の生徒・水野莉々花と小泉翼・・・
怪しい人物が立ち代わり現れてくる中で、最終的には最初一番怪しく思えた人物が一番まともだったという結末にはなるのですが、その他の教師の人間性や職業意識の酷さに胸糞の悪くなる結末です。進学校の先生はもっとまともではないかと思うのですが、この作品では進学校だからこその教師の優越感や差別意識の悪いところが際立っています。
「僕」という文章は、莉々花のカミングアウトと並行して描かれるので騙されてしまいました。親の対応が違うので違和感を感じましたが、まさかこの「僕」が教師のひとりだとは思いもよりませんでした。この作品の教師たちは本当に酷いもので、私がこの作品の登場人物の中で心寄せることができるとすれば、莉々花と翼(心を病んでしまいますが)だけかなと思います。愚かな先生たちの中で可哀想な存在でした。
教師の中ではまともだった如月と庄司ということで終わればまだ救われた結末でしたが、このふたりには共通した車の運転に対する秘密の欲望があり、如月には過去の秘密もあって、それは私にとっては嫌悪感を感じてしまうものであり、読み終えた後は重い気持ちになってしまいました。ミステリーの妙やどんでん返しと言った謎解きの面白さは引っ込んでしまって、登場人物に対して後味の悪い感覚だけが強く残る作品でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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