2026年5月1日(金)鑑賞 Prime Video
2025年2月21日(金)公開 / 上映時間:111分 / 製作:2024年(日本) / 配給:ポニーキャニオン
【監督】 木村真人
【キャスト】
 アキト:八木勇征 / ハルヒ:井上祐貴 / ナツキ:櫻井海音 / ユキオ:椿泰我 /
 エイジ:カンニング竹山 / カズオ:阿部亮平 / タカシ:高橋洋 / 南雲:馬渕英里何 /
 平野宏周 / ミズホ:工藤美桜 / テツ爺:笹野高史 / シンヤ:田辺誠一
【あらすじ】
美しい景色が広がる小さな田舎の村。そこには、ある秘密があった。村の少年たちは18歳になると「人生で一度だけ魔法を使える」と知らされるのだ。魔法を使えるのは20歳になるまでの2年間限定で、命に関わることは禁じられているという。ある年、18歳を迎えたアキト(八木勇征)、ハルヒ(井上祐貴)、ナツキ(櫻井海音)、ユキオ(椿泰我)の4人の少年たちは、最初は魔法など信じずに笑い飛ばすだけだったが、彼らの父親たちもかつて魔法を使ったことを知ると、魔法の使い道を考えるための会議を開くなど次第に魔法に真剣に向き合いはじめる・・・
【感想】
タイトルを見て面白そうだと思ったので、Prime Videoで観てみました。

ストーリー的には面白い発想で感動的で泣ける要素はある映画だとは思うのですが、私はストーリーに入り込むことができず、まったく心に響かない映画でした。その原因は、まず、4人の男子学生が、全然リアルっぽくなくて、演技も4人が同じような雰囲気で個性がうまく出ていないこと。そして、一生に一回だけの”魔法”のはずなのに、その使い方が過去の人のものも含めて、神仏へのお祈り程度のとても魔法とは言えないような内容で、まったく心に響かなかったこと。一生に一回だけの魔法なのだから、もう少し意外性があって魔法っぽくて、それでいて自分のためじゃなくて誰かのためにという内容であれば、感動できたと思います。また、魔法は命にかかわることはダメだということだけど、ナツキの父親・カズオ(阿部亮平)が自分の子供(つまりナツキ)の命を救うためにその魔法を使ったことに対して、いろんな出来事(ハルヒの病気、アキトの母が亡くなったこと、ダム工事が再開されたこと等)が起きたということですが、ナツキの父親の魔法と関係があるのかどうかも曖昧です。なので、「その魔法とは関係ない」とアキトやユキオが言うのならば、ハルヒを助ける魔法を唱えるという手段もあったのではとも思ってしまい、そのあたりのチグハグ感をどうしても感じてしまいます。

その他にも、ハルヒが意識が無くなったという報せでコンクールの前日に村に戻ったアキトがコンクール当日まで村にいたので、コンクールは大丈夫なのかと思ってしまいますし、アキトがハルヒのことを思ってコンクールで演奏している時に、意識不明のハルヒが魔法で一時的に目覚めて、そばにアキトが現れる(幻想)シーンは本来感動的なはずなのに、病室に現れるアキトの服装はきちんとしたコンクール用のものらしい服装だったのに、実際にコンクールでピアノを弾くアキトは普段の服装ということが気になって入り込めませんでした。

過去の村人の小さな魔法の積み重ねが村の自然を守っているのだという結びもわからないではありませんが、一生に一回の魔法という夢のあるスケールの大きな話なのに、あえて小さな魔法(普通の願い)に落とし込むのであれば、もう少し人間の欲よりも大切なものがあるという説得力が欲しかったと思いますし、その説得力が友情を示すハルヒの最後の病室シーンであるならば、最後にハルヒに贈るものや伝えたいものがアキトの弾くピアノ演奏というのが、なんかズレているような気がしました。

めずらしく私がひとかけらの感動も感じなかった映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。