| 2025年9月11日(木)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン8 H-7/8/9) |
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2025年9月5日(金)公開 / 上映時間:126分 / 製作:2025年(米=英=アイルランド=アイスランド=カナダ)
/ 配給:東宝東和
【監督】 ディーン・デュボア
【キャスト】
ヒック:メイソン・テムズ(坂東龍汰) / アスティ:ニコ・パーカー(Lynn)
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スノット:ガブリエル・ハウエル(内田雄馬) / フィッシュ:ジュリアン・デニソン(村瀬歩)
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ラフ:ブロンウィン・ジェームズ(斉藤梨絵) / タフ:ハリー・トレヴァルドウィン(神谷浩史)
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スパイト:ピーター・セラフィノウィッツ / ストイック:ジェラルド・バトラー(田中正彦)
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ゲップ:ニック・フロスト(高木渉) |
【あらすじ】
バイキングの一族が暮らすバーク島。そこでは人間が長年にわたって、生活を脅かす宿敵、ドラゴンと戦いを繰り広げていた。族長ストイックの息子ヒックは、父のような立派なバイキングになりたいと願いながらも、ひ弱で何をやっても失敗ばかりだった。ドラゴンの訓練「炎の試験」で訓練を積んでいる時に、ヒックは森の中で傷ついたナイト・フューリーと出会う。ヒックとトゥースと名付けたナイト・フューリーはしだいに絆を深めていき、ヒックはドラゴンは敵ではないことを伝えようとするのだが・・・ |
【感想】
「ヒックとドラゴン」の実写版です。奥さんが観たいと言っていた映画なので、今夜長女も誘って三人で観てきました。
観客は私たち家族をいれて5人だけで寂しい状況でした。最初、冷房が弱かったのと、ストーリーが単調だったので、私はちょっと眠気に襲われましたが、中盤から終盤にかけてのドラゴン退治のシーンになると映像に迫力が出てきて、ラスボス的なドラゴンとの戦いは迫力満点で眠気など吹っ飛んで見入ってしまいました。この映画館にはありませんが、IMAXで観たら良かったかもと後でみんなで話すほどでした。
後半は良かったのですが、最初はそれぞれのキャラクターや人々の考え方の背景がよくわからず、ついていけませんでした。ヒックは、父親に認められようとドラゴンを倒そうと前面に出ようとしていたのに、傷ついたナイト・フューリーと出会うと共生に一気に傾いてドラゴンと闘うことに消極的になってしまうというのも、すんなりと心に落ちませんでした。
とはいえ、ヒックの「人間とドラゴンの共生」という考え方は、ドラゴンを人間以外の生物と置き換えると、今の時代にも考えさせられるテーマは大切なことです。民族の異なった人間と人間にも当てはまることかもしれません。思い込みで相手を敵視して戦うことが正しいと考えることは、相手の立場や実状を知れば違った視点が見えるのかもしれません。ただ、この映画のドラゴンたちは平和的なドラゴンで人間に従順でしたが、今を騒がせている熊などの野生動物にそういうことを期待するのは難しいことです。本当の共生というのは、両者の同じ価値観によって対等に成り立つものではなくて、上位側が下位側を思いやる気持ちで成り立つものなのかもしれません。そんなことを考えてしまいました。
ラストシーンの人間とドラゴンの共生シーンは、人間がドラゴンに乗って楽しんでいる風景であり、最後は人間にとってドラゴンが「害虫(pests)」が「ペット(pets)」になったということで終わるのですが、英語で韻を含む表現だとしても、所詮ペットという形での共生かと思ってしまいます。共生という考え方は理想ではありますが、その共生の形は難しいもので正解をあらわせていないと感じます。
内容的にはいろいろと思うところもありましたが、迫力満点の映像を楽しめ、ヒックと父親の関係に感動したりして、鑑賞後は満足感を感じる映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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