2026年8月11日(火)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン9 F-3/4/5)
2026年7月31日(金)公開 / 上映時間:100分 / 製作:2026年(日本) / 配給:東宝
【監督】 渡辺正樹
【キャスト】
 しんのすけ:小林由美子 / みさえ:ならはしみき / ひろし:森川智之 / ひまわり:こおろぎさとみ /
 シロ:真柴摩利 / 銀の介:チョー / つる:梅田貴公美 / せまし:細谷佳正 / ネネちゃん:林玉緒 /
 マサオくん:一龍斎貞友 / 風間くん:真柴摩利 / ボーちゃん:佐藤智恵 / 園長先生:森田順平 /
 よしなが先生:七緒はるひ / まつざか先生:富沢美智恵 / 上尾先生:三石琴乃 / まめ太:遠藤綾 /
 ひゃくえもん:梶裕貴 / 唐蔵:下野紘 / ピン子:水瀬いのり / 熊田の長:咲野俊介 /
 つちこ:小松未可子 / カッパラパー隊長:佐藤せつじ / 山口ふとし:石井康嗣 /
 妖怪だし巻き審判:レトルト / 妖怪イカ:阪本(マユリカ) / 妖怪カレイ:中谷(マユリカ) /
 やこ:伊藤沙莉
【あらすじ】
ある夏の日、日本各地で怪奇現象が相次いで目撃され、世間を騒がせていた。そんな中、野原家は秋田県にあるひろしの実家に帰省することになる。旅の支度をしていると、のんきに妖怪ごっこを楽しむしんのすけの姿を、庭の物陰から覗く怪しい影があった。秋田に到着した野原家は祖父・銀の介の家で穏やかな時間を過ごすが、翌朝、しんのすけたちが泊まっていた部屋に「おばけーしょん村」のチラシがばらまかれるという奇妙な事件が起こる。しんのすけの希望でおばけーしょん村へ行くことになった野原家は、道中の人里離れた山奥で奇妙な空間に迷い込んでしまう。そこは、人間が立ち入ることを禁じられた「妖怪の国」への入り口だった・・・
【感想】
奥さんも長女も観たいと言っていたので、三人で観てきました。お盆休みなので、映画館は平日でも人がいっぱいでした。

映画が始まって、野原家が秋田県に行って、「おばけーしょん村」に行ったあたりで睡魔が襲ってきて、”みさえ”と”ひろし”が”おしりだま”を取られて妖怪になるところや、”おしりだま”を取り返せばもとに戻るということを調べるシーンの記憶が少し曖昧でした。帰りに長女から話を聞いて少し記憶を取り戻しましたが、長女が言うには、前半はちょっと退屈だったと言うし、奥さんも暑さもあってちょっと寝てしまったと言うし、私だけがそういう状態になってしまったわけではないと思うようにしておきます。

今回も家族や友だちが主テーマになっており、舟の上の会話で、人間と妖怪でも「こうやって相手を知ってたら全然怖くなかったのかもね」と話すシーンは、お互いを知ることができれば平和に暮らせるということの示唆だったし、しんのすけがお風呂で”やこ”のことを「オラたち、もう友だちだゾ!」というところは、自然体で人を大切にすることを教えられますし、何か妖怪城に行くことをあきらめようとする”やこ”に向かって、しんのすけが「絶対にあきらめないゾ!絶対にみんなで一緒に帰るんだ!」というシーンは、しんのすけの家族愛を感じてジーンと来ました。

また、”しんのすけ”が、多くの”おしりだま”の中から”みさえ”と”ひろし”の”おしりだま”を見つけるところは、”銀の介じいちゃん”から言われた「目を閉じてみろ。目には見えんものが見えてくる」という言葉につながり、”みさえ”と”ひろし”とのことを回想しながらふたりの”おしりだま”にたどり着くシーンは感動的でした。ケンカをしながらも愛情でつながっている家族というものの大切さを、我が身を振り返ってあらためて思ってしまいました。

”おしりだま”を取り返すという流れの脇のストーリーとして、”やこ”と”銀の介”の関係も心に響きます。幼い頃の銀の介が、”やこ”を妖怪だと感づきつつも、普通の友だちとして偏見なく接していたのが素敵でしたし、花火の夜に”やこ”が行くことができなかったほろ苦い思い出の回収も良かったと思います。そういう過去の出来事も絡めて、良き日本の夏の情景を描かれていて懐かしさや郷愁を感じてしまいました。

ただ、ストーリー的には良かったと思うのですが、上に書いたシーンでは感動するのですが、涙あふれるというところまではいきませんでした。なぜだろうと考えると、”みさえ”と”ひろし”の悲劇が、おしりだまを取られるというわけのわからない設定であることや、妖怪たちが”しんのすけ”たちに立ちはだかる凄さや怖さがちょっと不足しているからかなと思ってしまいました。見せ場である”ひゃくえもん”との戦いもあっけない感じがして”しんのすけ”の活躍もいつもほどではなかったように思いますし、”しんのすけ”と妖怪たちの別れのシーンも、もうすこし盛り上げて泣かせてほしかったと思います。全体的に平板な感じだったような気がします。

今回のゲスト声優は”やこ”役の伊藤沙莉でしたが、彼女の声は独特なので評価が分かれるところかもしれません。もう少し感情を込めた言い方でも良かったかも知れないと思う反面、静かな言い方が冷静で賢明な”やこ”らしいと言うこともできると思います。私は、どちらかというと後者のほうの思いで観ていました。

「ちいかわ」のように毒はありませんし、”しんのすけ”のバカバカしさは笑いのツボにはまりますし、家族愛や友だち愛がとても感じられて心打ちますし、スタルジックなところは情緒的にいろんな思いが巡りますし、そういう意味では、とても気楽にスッキリと楽しめる映画でした。ちょっと寝てしまったことをつくづく後悔しています。孫ちゃんが観たいと言えばもう一度観に行こうかなと思うじぃじです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。