2026年7月19日(日)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン6 G-9/10)
2026年7月3日(金)公開 / 上映時間:89分 / 製作:2026年(日本) / 配給:松竹
【監督】 清水崇
【キャスト】
 翔太:板垣李光人 / 竜也:綱啓永 / 杏:吉川愛 / 美玲:MOMONA /
 堀田:森愁斗 / 川瀬:西山智樹 /
 西:柄本時生 / 草壁:中村獅童
【あらすじ】
心霊スポットとして有名な墓地の呪われた木についての噂を聞き、肝試しに出かけた4人の大学生(翔太、竜也、杏、美玲)たち。しかし、翌日杏が失踪してしまった。また、この事件に関わる大学生2人(堀田、川瀬)が新たに現れる。その日を境に、彼らの身の回りに不可解なことが起きるようになり、次第に何かによって追い詰められていく。失踪した杏を除く5人の錯綜する奇妙な証言によって物語は展開していく。果たしてあの日、何が起きたのか?あの日にまつわる証言に導かれて明らかになる、<おそろしい結末>とは・・・
【感想】
背筋のデビュー作、「近畿地方のある場所について」に続く作品です。「近畿地方のある場所について」はそれなりに怖くて面白かったので、この映画も期待して長女とふたりで観に行ってきました。夏休みの日曜日ということもあり、各階の駐車場は満車状態で、この映画も公開2週間を過ぎるのに、かなり席が埋まった状況でした。

物語は翔太(板垣李光人)、竜也(綱啓永)、美玲(MOMONA)、堀田(森愁斗)、川瀬(西山智樹)の5人の大学生の証言で進んでいきます。原作では登場しない警察官の川瀬(中村獅童)がその録音を聞いていて週刊誌記者の西(柄本時生)にそのネタを売ろうとするという役で物語を進める役割という設定になっています。

物語は、翔太たち3人の証言から始まって、そのあとに堀田と川瀬の証言となります。なので、時系列的には、呪いの木(木に呪いのお願いすれば叶う)の前で翔太たちが体験した出来事が先に起こり、その後に堀田たちの出来事が起きたと思い込まされます。なので、堀田たちが見た首の長い女は失踪した杏(吉川愛)だと思ってしまいます。しかし、証言が続くにつれ、翔太たちの中に杏という人間はいなかったとか、堀田たちの出来事を聞いて翔太がそこに行く気になったので時系列的には逆だったとか、不穏な展開になっていきます。杏を捜索するチラシの杏の写真が木の写真だったと示されたところで、杏の正体が明確になります。呪いの”木”と”口”で”杏”となるのも頷けます。

最初は、行方不明になった杏はどうなったのか、口にしたことによる災いとはどういうことなのか、証言はどういう取調べの証言なのか、というような謎が突きつけられて、その興味でけっこう面白く観ることができました。しかし、観終わった時は、謎がすべてクリアになったという感じは無くて、モヤモヤ感の残る作品でした。それが背筋の作品らしいということなのかもしれませんが、「口にしたら、最後」ということを強く感じるような恐怖は感じませんでしたし、最後に観客に投げかけられたアンケートも怖さや謎の答え合わせ的なことはありませんでした。本では、最後のアンケートによって恐怖を感じたという声があったのですが、映画では、アンケートによって何かに気づいて恐怖を感じるというようなことはありませんでした。5人の最後の結末(集団自殺)も、なぜそんな結末になってしまったのか、誰が何を言ったからそんな結末になっってしまったのか、私にはイマイチ理解できませんでした。そこまでの展開は面白かったとは思いますので、怖さという点とストーリーの納得感ということでは物足りなさを感じてしまったのは残念でした。

この「口に関するアンケート」という作品の本質を知るためにも原作を読んでみたいという気持ちがあるのですが、小さな本で60ページほどで550円もするので、ちょっと躊躇っています。

最後に観客に向けられたアンケートと私の回答を下記に書いておきます。
クリックしてアンケート内容を表示(ネタバレ注意!)
問1:あなたが見ていた杏はなんだと思いますか?
   □死んだ女  ■呪いの木  □セミ
問2:死んだ5人がスマートフォンに録音したのは何の為だと思いますか?
   □記録のため  ■あなたに聞かせるため  □わからない
問3:この物語を誰かに話したいですか?
   □話したい  □話したくない  ■わからない
問4:口は災いの元だと思いますか?
   ■思う  □思わない  □わからない
問5:この物語を聞いた人間はどうなると思いますか?
   □食べられてしまう  □墓地へ行く  □好きになる   (どれにも該当しない)
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。