2025年3月14日(金)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン9 E-8) |
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2025年3月7日(金)公開 / 上映時間:119分 / 製作:2024年(日本) / 配給:東映
【監督】 塚本連平
【キャスト】
西畑保:笑福亭鶴瓶 / 西畑皎子:原田知世 /
西畑保(青年時代):重岡大毅 / 西畑皎子(青年時代):上白石萌音 /
浩美:徳永えり / 美紀:ぎぃ子 / 信介:辻本祐樹 / 一秀:本多力 / 佐和子:江口のりこ
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田中未来:瀬戸琴楓 / 山本翔太:白鳥晴都 / 光江:くわばたりえ / 逸美:笹野高史
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谷山恵:安田顕 |
【あらすじ】 戦時下生まれの西畑保(笑福亭鶴瓶)は、小学生の時に貧困を理由にお金を盗んだと誤解され、教員や同級生からのいじめにあって学校に通わなくなった。その影響で保は読み書きができないまま大人になった。職探しでも差別を受けていたが、ある寿司屋の大将(笹野高史)の理解を受け、寿司職人となる。そして寿司屋の大将の紹介で皎子(原田知世)と知り合い、結婚する。しかし、保は読み書きができないことを皎子に伝えることができなくて、クリスマスに皎子からもらった手紙を読めなかった。保が読み書きができないことを知った皎子は、「私が保の手になる」と言って一緒に歩むことを伝える。そして保が定年を迎えた時、保は今度は皎子にラブレターを書くことを誓う。しかし、それから5年以上が経った結婚25年目、皎子が病で倒れる・・・ |
【感想】
絶対に泣ける映画だと思っていたので、絶対に観たいと思っていた映画です。家族で観に行こうと言ったのですが、「私たちはいい」(鶴瓶があまり好きじゃない?)と言われて寂しくひとりで観てきました。
とても素敵な映画でした。若い頃の保と皎子も、熟年の保と皎子も、とても優しくて明るくて思いやりがあって温かくて、それが最初からこれでもかと伝わってきて、序盤から涙があふれて困ってしまいました。保が読み書きができないことを伝えた時、皎子がそれに対して「辛かったね」と言葉をかけるシーン、保が書いた1回目のラブレターを皎子が読むシーン、その時に皎子がとった態度の真意をタイプライターでかかれた手紙で保が知るシーン、その他にも保と皎子がかかわるシーンはすべて優しさと温かさがあふれていてとても素敵でした。相手のことを思って支え合っていくことの大切さをあらためてわからせてくれます。そういう心情に素直に入らせてくれる、笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音の演技は素晴らしかったです。
「お父ちゃんは定年があるけど、お母ちゃんには定年がないだよ」という娘の台詞もありましたが、世の中の定年を迎えた男たちは、この映画でいろいろと考えないといけないと思いました。「俺がいたから生活できたのだ」なんてよく男が言ってしまう言葉ですが、それは男の驕りであり優しさを感じません。ラブレターでなくても、感謝の言葉はきちんと伝えておかないと大きな後悔が残ることになりますし、年老いたからこそ穏やかで優しい気持ちと相手への感謝を忘れずにいたいものだと思います。
「おはようさん」
「ありがとうさん」
「お疲れさん」
をしっかり伝える。
良いところを三つ考えると、嫌いなものでも好きになる、好きなものはもっと好きになる。
これをこれからでも心がけていこうと思いました。
とてもとてもいい映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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