今まで観た3作(「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」、「2003年7月19日_踊る大捜査線
THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」、「交渉人 真下正義」とはまるで違う雰囲気の映画となっています。登場人物は田中麗奈や八嶋智人などのゲストを除いておなじみの顔ぶれなのですが、なんか空気感が異なります。その一番の原因は、新宿北警察署の雰囲気だと思います。建物も内部の雰囲気も、とても東京新宿の警察署には見えません。そこに所属する刑事たちも新宿の刑事には見えず、どこかの地方の刑事にしか見えません。ラストの桜井杏子(木内晶子)の取り調べシーンも、取調室ではなく、公開取り調べの様相。全体のストーリーは悪くはないのですが、「踊る大捜査線」の明るくテンポが良くて、それなりにリアルで、そして感動的な作りとは異なり、暗くて警察署の雰囲気や室井の逮捕等にリアル感が無く、私は他の作品のように楽しむことはできませんでした。室井が広島に旅立つラストシーンにも、いくら左遷のような異動であっても、そんな岐路に湾岸署の面々が誰も見送りに来ていないのも寂しい感じでした。