2024年9月27日(金)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン10 H-6/7/8)
2024年09月20日(金)公開 / 上映時間:104分 / 製作:2024年(日本) / 配給:TOHO NEXT
【監督】 水野格
【キャスト】
 丸子夢久郎:高橋文哉 / 荒川渉:田中圭 / 小宮千尋:北香那 / 島崎健吾:染谷将太 /
 長谷部弘美:坂井真紀 / 沼田隆:袴田吉彦 / 巻坂健太:中村倫也 / 流川翼:金澤美穂 /
 寺田雅子:菊地凛子 / 梅沢富美男:梅沢富美男 / 八谷:三島ゆたか / 相馬:富岡晃一郎
フライヤーを見て面白そうだなと思っていた映画で、家族にもこんな映画があるよと話をしたら興味を持ったようなので奥さんと長女と三人で観てきました。

あるマンションで若い女性が恐怖に慄くという緊張感あるシーンから始まります。運送会社配達員の丸子(高橋文哉)は、次々と人が消えると噂されるそのマンションが担当エリアとなり、毎日のように出入りするようになっていて、ある日、運送会社の先輩・荒川(田中圭)に教えてもらった小説サイトのお気に入り小説の作者と同じ名前の住民・小宮(北香那)の存在を知ります。後日、小宮の部屋に不審な行動をする男を見つけ正体を探ろうとします。その正体はマンションの住民・島崎(染谷将太)だとわかり、丸子は島崎に危険なものを感じます。そのうちに、マンションの住民が次々といなくなり、小宮も消息がわからなくなります。そんな時に、島崎が小宮の部屋に入るのを見て、小宮の身に危険が及んでいるのではないかと、丸子も小宮の部屋に入っていくのですが、そこで衝撃の結末を迎えるというストーリーです。

結論は、とても面白い映画でした。最初からホラー映画の怖さが漂い、マンションの住民が次々と消えるという出来事ががどう起こっていき、その理由や真相は何かということが気になりながら引きずり込まれます。しかし、小宮と島崎からマンションでの不思議な出来事の真相が明かされると、小宮と島崎の関係がコメディーの様相になってきて、結末はこういうオチなのかと期待を良い意味で裏切られた爽快さみたいなものを感じながら観進めます。しかし、それをまたひっくり返す結末が待っていて、コメディーの雰囲気は吹っ飛び、悲しい結末の中に落とされてしまいます。特に、小宮が丸子に感謝の言葉を伝えるところではジーンときてしまいました。そこで、この映画のタイトルの本当の意味も明かされます。ちょっと悲しい結末だけどいい話だったなぁと思っていると、そこでまだ雰囲気ががらっと変わり、丸子は小説の世界に転生する・・・ということでまた驚かさせられる展開でした。真実の二転三転と、映画ジャンルのホラー、コメディー、ラブ・ロマンス、ファンタジー的な雰囲気への変化がとても面白くて、しっかりと楽しめました。ストーリーの意外性、組立ての秀逸さがとても良かったと思いました。

奥さんも長女も面白かったと言ってくれてとても良かったです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。