2024年9月18日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン3 M-19/20/21)
2024年09月13日(金)公開 / 上映時間:114分 / 製作:2024年(日本) / 配給:東宝
【監督】 三谷幸喜
【キャスト】
 スオミ・時枝:長澤まさみ / 草野圭吾:西島秀俊 / 十勝左衛門:松坂桃李 / 小磯杜夫:瀬戸康史 /
 魚山大吉:遠藤憲一 / 宇賀神守:小林隆 / 寒川しずお:坂東彌十郎 / 乙骨直虎:戸塚純貴 /
 阿南健治 / 梶原善 / 薊:宮澤エマ
三谷幸喜は好きな脚本家だし、過去の映画やテレビドラマもそれなりに楽しんで観ていたので、この映画も三谷幸喜ワールドを期待して、奥さんと長女と三人で観てきました。

大富豪の妻・スオミが突然いなくなり、それを聞きつけた過去の夫を含む5人が夫の住む豪邸に集まります。それぞれがスオミについて語りますが、その話の中のスオミはまったくの別人のように異なります。そうした中、身代金3億円の要求があって、男たちはスオミを救出するために動く・・・というストーリーです。

観た感想は、率直に言って期待外れでした。コメディーとしては、笑わそうと仕組んでいるのはわかるのですが、観ている人間が置いてけぼりのような感じで、その笑いのネタに乗って笑うという感じではありませんでした。なぜスオミがいなくなったのかというミステリー的な要素も薄っぺらいです。これで何を観ている人に伝えたいのか、楽しませたいのか、私にはあまりよくわかりませんでした。スオミがいなくなって、何だか知らないけど過去と現在の夫が現れて、それぞれに合わせていたスオミの姿が語られて、スオミがいなくなった理由はよくある狂言誘拐で目的はお金だったというだけのお話です。お金を得て何をしたいかというと、フィンランドのヘルシンキに行って暮らしたいというだけで、最後は「ヘルシンキ」と歌うミュージカルっぽい演出で終わります。意外性も面白さもありません。戻ってきたスオミの、夫によって変化するキャラクターもわざとらしくて白けます。

三谷幸喜作品であり、それなりのキャストなので楽しめると思って観ましたが、本当に残念な感じの映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。