2024年7月26日(金)鑑賞 Netflix |
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2021年3月19日(金)公開 / 上映時間:98分 / 製作:2020年(日本) / 配給:エイベックス・ピクチャーズ
【監督】 前田弘二
【キャスト】
大野康臣:成田凌 / 秋本香住:清原果耶 / 宮本功:小泉孝太郎 / 戸川美奈子:泉里香
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美奈子の姉:大谷麻衣 / 君島彩夏:山谷花純 / 柳雄介:倉悠貴 /
BARの常連:川瀬陽太、吉岡睦雄、及川いぞう
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久しぶりに午前中ののんびりとした時間に映画を観ようと思って、清原果耶の主演映画ということでこの映画を観ました。
香住は、コミュニケーションが苦手な予備校講師・大野の教え子。香住は普通ではない大野に普通になれる方法を教えるのですが、その実践として、香住が崇拝して好きな実業家・宮本とその婚約者・美奈子の仲を裂くことを画策します。大野と美奈子は香住が思っていたよりもうまく進み、香住はその雰囲気に嫉妬を感じていく・・・というストーリーです。
大野と香住を演じる成田凌と清原果耶が役にピッタリで、ふたりの会話や関係性がとても面白くて可愛らしくてほのぼのしていて、それを見ているだけでこちらもニヤニヤしながらとても穏やかな気持ちで楽しむことができました。香住が大野への好意に気づき素直に告白するのも、観る側にストレス与えずとてもいい流れでした。
思わず泣けそうになるシーンもありました。香住が宮本とホテルに行ったことに対して、大野が「香住を傷つけた宮本を許せない!それに何も思わないのが普通なら、普通なんかくそくらえだ」と香住に詰め寄るシーンは、大野の人間性と香住を大切に思う気持ちが伝わってきました。そういう大野を見て大野を見直す香住の表情もとてもよかったです。笑いだけの映画だと思っていた中で、こんな心にグッとくるシーンが不意打ちのように描かれいるとはとても意外でした。
その後にふたりが大野と美奈子のところに行ってとる態度も、感情に振り回されること無く落ち着いて相手のことを考えながらの行動で、それが逆に爽快感と優しさを感じました。
普通とは何かを考えさせてくれる映画でしたが、普通とは周りの人間の考え方に烏合するのではなく、相手を思う気持ちとか、何が正しいのかとか、基本的な自分の考えをしっかりと持つことが普通なのだなぁということもあらためて感じさせてくれました。大野と香住のふたりが面白いし、魅力的だし、生き方や考え方が共感できるし、とてもいい映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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