2024年7月22日(月)鑑賞 イオンシネマ長久手(スクリーン6 F-8) |
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2024年7月12日(金)公開[R-15] / 上映時間:117分 / 製作:2023年(米) /
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【監督】 トッド・ヘインズ
【キャスト】
エリザベス:ナタリー・ポートマン / グレイシー:ジュリアン・ムーア / ジョー:チャールズ・メルトン
/ ジョージ―:コーリー・マイケル・スミス / メアリー:エリザベス・ユー
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ワタシアターの6回観るともらえる無料鑑賞クーポンがあったので、ちょっと気になっていたこの作品をひとりで観てきました。
1990年に起きたメイ・ディセンバー事件(36歳のグレイシーが仕事先で出会った13歳の少年ジョーと関係を持ってグレイシーが実刑を受けたという事件)の映画化のために、当事者に取材に訪れた女優が真相を求めていくという物語です。
ストーリーに興味を持って観たいなぁと思った映画でしたが、なんとも消化不良を感じる映画でした。世の中で起きる事件には、人々が思い込んでいる姿とは別の真相の姿がある、ということを伝えようとしているのはわからないでもないのですが、メイ・ディセンバー事件の真相は結局良くわからないままでした。個々の場面でも、エリザベスがジョーと関係を持つ流れもよくわかりませんでしたし、ジョーがエリザベスに渡したグレイシーからの手紙の内容も、たぶんグレイシーのひとり芝居的なシーンで話す形で示されたのだとは思うのですが、よくわかりませんでした。メアリーの卒業式でも、前夜にジョーと不穏な状況になったせいでどこかにいてしまったグレイシーがいつの間にか卒業式に参列していたり、ジョーは後ろから眺めていたりとか、それぞれの考えを掴み切れないまま終わった感じです。エリザベスは、強引で自分勝手と思われるような取材を通じて、グレイシーやジョーの事件当時の本当の気持を理解したのでしょうか。私にはまったく理解できなかったのではないかとしか受け取れませんでした。だからラストシーンの迷いある演技になったのだろうなと思いました。
この映画を観たあとに語り合って欲しいということがパンフレットに書いてありましたが、ひとりで観に行く人間にとっては、話し合っていろんな解釈を語り合うこともできず、モヤモヤばかりが残った映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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