2024年7月15日(月)鑑賞 Netflix |
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2022年2月11日(金)公開 / 上映時間:115分 / 製作:2021年(日本) / 配給:東京テアトル
【監督】 松居大悟
【キャスト】
佐伯照生:池松壮亮 / 野原葉:伊藤沙莉 / さつき:大関れいか / 康太:屋敷裕政(ニューヨーク)
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照生のダンサー仲間:広瀬斗史輝 / 牧田:市川実和子 / 泉美:河合優実 /
ナグラ:鈴木慶一 /
中井戸:國村隼 / フミオ:成田凌 / シュン:菅田俊 / ジュン:永瀬正敏 /
スズエ:神野三鈴 /
タクシーの乗客:安斉かれん、郭智博、高岡早紀、細井鼓太 /
3人の酔っ払い:渋川清彦、松浦祐也、山崎将平 / ミュージシャンの男:尾崎世界観
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タナベ:篠原篤 / れいな:山下恵奈
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なんとなく、面白そうかなと思って観ました。
ケガによってダンサーを諦めて舞台照明の仕事をしている照生と、かつて照生の恋人でタクシードライバーの葉の物語です。コロナ禍の2021年、葉は照生の誕生日である7月26日に偶然照生の姿を見つけ、時を遡って照夫と出会った時までの6年間の7月26日を葉が思い出すというストーリーです。
2021年7月26日(月)・・・偶然に舞台でダンスしている照生を見かけます。
2020年7月26日(日)・・・コロナ禍で過ごす照生の生活。
2019年7月26日(金)・・・照生は伸ばした髪を切る。照生、泉美と再開しバーで語り合う。
葉がコンパである男と出会う。
2018年7月26日(木)・・・照生、足をケガして踊れなくなる。葉と照生の別れ。
2017年7月26日(水)・・・葉と照生の幸せな恋人時代。
水族館、ビルの屋上で花火遊び。プロポーズの予感。
2016年7月26日(火)・・・照生、アパートに引っ越し。葉と照生はまだ恋人未満。
それに耐えられず、葉は照生のバイト先の水族館に行く。
その帰りにタクシー内で照生は葉に告白。
2015年7月26日(月)・・・葉は友人のさつきの舞台を観に行く。そこで照生と出会う。
屋上に閉じ込められたところを照生に助けられたことをきっかけに飲みに行く。
アーケードでふたりでダンス。
2021年7月26日(月)・・・思い出していた時は終わり、現実に戻る。
照生は、バーでマスターに誕生日を祝ってもらう。葉は自分の家庭で・・・
整理して上には書きましたが、映画の中では7月26日というカレンダーが一瞬映るだけなので、曜日が変っていることに気づかないと一年ごとに巻き戻っていることにすぐに気がつきませんでした。また時間が逆向きなので、出来事の流れがスムーズに頭に入らずにちょっと混乱してしまうこともありました。しかし、恋人だったふたりのことを懐かしく思い出すのは、新しい出来事からから古い出来事へ遡って思い出すというのが自然なのかもしれません。最初から順番に見せられるよりも、逆に見せられた方が、過去のことはもう区切りがついたことなんだということが強く感じられて、ちょっと思い出したというだけの感覚が明確に感じられました。それは、照生にとってはちょっと切ないことなのかもしれません。男は過去を引きずり、女はしたたかに先を生きるということなのでしょう。それと、男は自分のことをわかってくれと言う甘えも感じます。大切なことはきちんと言葉にして伝えないといけないし、おざなりにしてはいけないし、相手のことを思う余裕が必要だと思います。今だからわかることかもしれませんが。
泣いたり笑ったりとか感情を揺さぶられる映画ではありませんが、いい思い出を見せてくれたという清々しい感じの映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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