2024年7月4日(木)鑑賞 Netflix
2022年3月24日(木)公開[PG-13] / 上映時間:129分 / 製作:2022年(日本) / 配信:Netflix
【監督】 深川栄洋
【キャスト】
 朝倉晴人:中島健人 / 有明美咲:松本穂香 / 有明貴司:永山絢斗 / 吉野綾乃:桜井ユキ /
 高梨健三:柳俊太郎 / 市川真琴:若月佑美 / 神谷:要潤 / 辻:眞島秀和 /
 澤井恭介:及川光博
Netflixで「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」を観た時に見つけて、松本穂香と中島健人は好きな俳優なので気になっていた映画です。この映画も原作小説があるので読んでからと思いましたが、俳優にひかれて映画を先に観てみました。

物語は、カメラマンの卵の青年・晴人と、ファストフォワード症候群(早老症)を患った美容師・美咲との恋の物語です。美容室で美咲が晴人の耳を傷つけてしまったことをきっかけに、美咲に思いを寄せていた晴人は美咲をデートに誘い交際が始まります。そんな時、美咲は熱で寝込むことが多くなり病院で診察をうけると重度の早老症と診断されます。自分が老化していく姿を見られたくない美咲は、プロポーズしてくれた晴人の前から恋人ができたと嘘をついて姿を隠します。その事実を美咲の兄から知らされた晴人は、自分の写真を美咲に見せようと写真展に参加する。後悔したくない美咲は老いた姿で写真展に向かい、晴人の写真が自分との変わらない思いの写真で嬉しくなり晴人を探すが、見つけた晴人は・・・というストーリーです。

命にかかわる病気が絡むといろんな物語ができるものですが、その物語が心に響いて泣けるかどうかは、やはり心の動きを含めてのリアリティと、かかわる人たちの優しさがポイントとなります。この映画も、そのポイントは十分満たしていてしっかりと泣けました。特に最後に晴人が美咲と出会うシーン、そして美咲が亡くなったあとにニット帽を見て晴人が真実を知った時、何度見ても切なくて悲しくて泣けてきます。中島健人のその時のどうしようもない後悔の表現は見事でした。美咲が晴人に別れを告げる電話のシーン、晴人の写真展での写真を見て美咲が楽しかった日々を思い出すシーン、美咲が自分の感情を綾乃にぶつけてしまうシーン、貴司が妹を思う気持ち、等々どこを観ても泣けてきます。松本穂香の可愛らしくいじらしく切なく絶望の中にいる演技もとても素敵でした。

この映画も観て良かったです。とてもいい映画でした。昨日今日と、いい映画に出会いました。Netflixはいい映画を作りますが、ネット配信のみというのは惜しいですね。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。