2024年7月3日(水)鑑賞 Netflix
2024年6月27日(木)公開 / 上映時間:118分 / 製作:2024年(日本) / 配信:Netflix
【監督】 三木孝浩
【キャスト】
 早坂秋人:永瀬廉 / 桜井春奈:出口夏希 / 三浦綾香:横田真悠 / 藤本絵里:杏花 /
 村井翔太:秋谷郁甫 / 高田:大友一生 / 早坂夏海:月島琉衣 / 春奈の父親:水橋研二 /
 美術部顧問:夙川アトム / 菊池医師:野間口徹 / 実希子:木村文乃 / 早坂慈美:大塚寧々 /
 早坂一樹:仲村トオル / 桜井葉月:松雪泰子
小説「余命一年と宣告された僕が余命半年の君と出会った話」を読んでから、この映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」を観ました。最後の春奈からのメッセージの方法とか、春奈が亡くなった時の秋人の行動など、細かなところで映画独自の展開となっています。タイトルもやや簡潔になっています。

最初は、小説を読んで抱いていた秋人と春奈のイメージと、永瀬廉と出口夏希のイメージに違和感があって大丈夫かなと一瞬感じましたが、すぐに映画の世界に入り込むことができました。観終わった頃には、永瀬廉と出口夏希じゃないとダメだと思ってしまうほど、ふたりは素敵でした。小説では春奈と綾香が仲直りするところから泣きっぱなしでしたが、映画では、そのシーンよりも早い、ふたりが電話で話をしながら花火を観るシーンあたりから涙が溢れてきて、そのまま最後まで泣きっぱなしでした。ストーリーは単純なので、話の流れに無理や非現実感はまったくなく、秋人、春奈、綾香から伝わる、相手を思う優しさ、切ない恋心、命尽きることへの悲しみ、前向きに生きようとする思い、が素直に心に飛び込んできます。それぞれの感情に自分を置き換えることができて、映画の中の登場人物の嬉しさや悲しさが自分のことのように心に響いてきます。二人の運命に意外性は無く悲しい結末で終わるにもかかわらず、観たあとはとても心が温かく幸せな気持ちになって、誰かのために時間を使うことや、人生を輝かせることなどの大切さが心に広がります。

タイトルの通りの物語で、特に泣かそうとする凝った演出や意外性などはまったくないのですが、これほど泣かせる映画はいままでなかったかも知れないと思うほど、感情を揺さぶられるいい映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。