2024年7月2日(火)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン4 I-7) |
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2024年6月28日(金)公開 / 上映時間:114分 / 製作:2024年(日本) / 配給:ギャガ
【監督】 河合勇人
【キャスト】
樋口湊人:京本大我 / 内藤雪乃:古川琴音 / 浅野ひかり:横田真悠 /
棚橋順也:三浦りょう太 / 広瀬慎之介:坂口涼太郎 / 山本修治:皆川猿時
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内藤敦子:西田尚美 / 樋口透:尾美としのり
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『その「秘密」が明らかになる時、切なく転調する恋に涙が止まらない』というキャッチフレーズが気になっていたので観てきました。2007年の同名の台湾映画が原案です。
イギリスにピアノ留学をしていた湊人は挫折して日本に戻ってきてピアニストをやめようと考えていた時に、不思議な女性・雪乃に出会ってお互い心惹かれていくのですが、雪乃には湊人には話すことができない秘密があった、というストーリーです。
映画館は最初は私ひとり、始まる直前にひとり入ってきてふたりだけの鑑賞となりました。そういう状況なので、すぐに感動して泣いてしまう私の泣く体制は準備万端でした。しかし、湊人が雪乃の日記を読むシーンで少し泣きそうになった以外は、まったく泣けませんでした。京本大我も古川琴音もとても良かったのですが、秘密の内容が薄っぺらく意外性が弱いと感じてしまったからです。時間移動という考え方はアリですが、最初に目を合わせた人にしか見えないというのは無理を感じてしまいますし、仮にそうだとしても、湊人の演奏会場まで誰とも目を合わせずにたどり着くのは無理があると思います。あの体調で時間移動するための曲が弾けたのかも疑問でした。時を超えた訪問者という設定に、余計な理屈を付加しないほうが良かったのではないかと思います。どうすれば思った時間に時間移動できるのかというところもかなりいい加減な設定のようにも思えました。
また、湊人と雪乃が恋に落ちる理由や経緯も一目惚れという理由しか感じられず、そのために、この二人の恋に気持ちを入れ込むことができませんでしたし、雪乃が自分の正体を秘密にする理由も、相手を思いやる秘密という要素が存在するわけではなく、ただ打ち明けたくなかったというだけのようにしか感じませんでした。
そんな引っ掛かりが、この映画のストーリーに入り込めず感動までいかなかった原因だと思います。原案の台湾映画は観ていませんが、その映画も同じような設定だったのでしょうか。せっかく京本大我と古川琴音は良かったのですから、もう少し脚本を緻密にしてリアル感や説得性を出してもらえると感動できたのになぁと私は思ってしまいました。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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