2024年6月6日(木)鑑賞 U-NEXT
2020年10月9日(金)公開 / 上映時間:108分 / 製作:2020年(日本) / 配給:KADOKAWA
【監督】 堤幸彦
【キャスト】
 石川一登:堤真一 / 石川貴代美:石田ゆり子 / 石川規士:岡田健史(少年時代:平野虎冴) /
 石川雅:清原果耶(幼少期:佐脇花音) / 宮崎:三浦貴大 / 野田弘美:早織 /
 種村夫妻:西尾まり・平原テツ / 花塚満彦:渡辺哲 / 飯塚杏奈:松風理咲 / 梅本克彦:長友郁真 /
 寺沼俊嗣:加藤雅也 / 倉橋与志彦:工藤孝生 / 塩山翔吾:小野寺晃良 / 堀田:河野宏紀 /
 若村典孝:遠藤健慎 / 織田扶美子:市毛良枝 / 内藤重彦:松田翔太 / 高山毅:竜雷太
今日の2本目の映画は、偶然にも「ファーストラヴ」と同じKADOKAWA配給の堤幸彦監督作品です。

一級建築士の石川一登は、自分で設計した洒落た家に妻と高校生の息子、中学生の娘の4人で暮らしていましたが、ある日、息子が帰宅しないことで一登と喜代美が心配していると、息子の同級生が災害されるというニュースが流れました。その殺人事件に息子はどうかかわっているのか、家族のそれぞれの望みと願いが交錯して悩む姿が描かれていく物語です。

この映画はとても切ない映画でした。息子を信じれば殺されているだろう、息子を疑えば息子は殺人の犯罪者、親はどちらを望むのか、それを夫と妻の考え方の違いを浮きだたせることにより、考えさせてくれます。こういう時に、親として盲目的ではなくちゃんと子どもを信じることができるかどうか、日頃から子どもをよく見ているかも、あらためて問われているような気がしました。また、子どもにどういう生き方や考え方を教えるかにもよって、それによって犯罪に巻き込まれる可能性も変わってくるような気がして、単純に正義や友情が一番という考え方を押し付けてもいけないのかもしれないという気もします。結末は悲しいものですが、家族にとっては息子を信じることができたということで前向きに生きることができるのかもしれませんが、やはり強い後悔は残るような気がしないではありません。

それと、こういうストーリーでいつも思うのは、マスコミや世間の暴走。自分が絶対に暴走側にならないように、根拠なしに人を傷つける行動は絶対にしないようにしないといけないとあらためて感じました。

規士と対面するシーンでの堤真一の演技は、迫力あって思わず涙ぐんでしまいました。とてもいい映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。