2024年5月29日(水)鑑賞 U-NEXT
2022年2月18日(金)公開 / 上映時間:93分 / 製作:2021年(日本) / 配給:ハピネットファントム・スタジオ
【監督】 Yuki Saito
【キャスト】
 篠原修弥:松田元太 / 水野実結:福本莉子 / 本山佑人:板垣瑞生 / 西村トモカ:横田真悠 /
 丸井佐喜子:莉子 / 担任教師:矢柴俊博 / 実結の母:松本若菜
寝る前に90分くらいの映画を探していてこの映画を観ました。

交際2年の実結と修弥は毎月1日に映画を観に行く約束をしていて、11月1日のこの日、修弥はその約束をドタキャンしてしまいます。そのあと修弥から話したいことがあるという連絡があり、時計台のところで会う約束をします。そこでトラックに轢かれそうになった実結を助けようとして修弥がかわりに轢かれてしまいます。その時時計台に雷が落ち実結の時間がその日の朝に戻ってしまい、実結は修弥の事故を防ごうともう一度その日をやり直すというお話です。

ストーリーは私は好きなストーリーで面白いと感じました。修弥を助けようとして何度もその日を繰り返すことにより、修弥の心の中を知ったり、自分の考え方(一日の大切さや毎日が単なる繰り替えしではないということ等)に変化が出てきたりと考えさせてくれることもありました。そして最初の事故が実は真実だったというオチも不思議な経験の説明になっていて良かったと思いました。実結役の福本莉子の可愛らしさもよく出ていました。キャストの一番目(主役)が福本莉子ではないことが不思議です。福本莉子は、「思い、思われ、ふり、ふられ」でもとても良かったですし、これから公開の「ディア・ファミリー」も楽しみです。

そういうところはとてもいいと思ったのですが、残念な点がふたつありました。ひとつは、修弥役の松田元太と佑人役の板垣瑞生。この二人がこの作品に合うキャラクターにはとても見えません。まず高校生にはまったく見えませんし、演技も上っ面だけのような感じで感情が伝わってきません。もうひとつは交通事故のシーン、何度か繰り返されるシーンですが、どのシーンも事故後に修弥を轢いたトラックは見当たりません。横断歩道ではねられた事故で轢き逃げならばもっと遠くに飛ばされているか巻き込まれて引きずられているはずなのに、倒れているのは横断歩道上のその場所。その違和感が映画のストーリーに感情移入することを拒みます。

せっかくのいいストーリーと福本莉子の良さがでている映画ですが、相手役が先にありきの映画のようなので、そこが良さをスポイルしているのかなと思った映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。