2024年3月30日(土)鑑賞 U-NEXT
2021年1月29日(金)公開 / 上映時間:124分 / 製作:2020年(日本) / 配給:東京テアトル=リトルモア
【監督】 土井裕泰
【キャスト】
 山音麦:菅田将暉 / 八谷絹:有村架純 / 羽田凜:清原果耶 / 水埜亘:細田佳央太 /
 川岸菜那:韓英恵 / 青木海人:中崎敏 / 恩田友行:小久保寿人 / 原田奏子:瀧内公美 /
 羽村祐弥:森優作 / 中川彩乃:古川琴音 / 沖田大夢:篠原悠伸 / 卯内日菜子:八木アリサ /
 加持航平:オダギリジョー / 押井守(本人役):押井守 / エンジニアの男性:岡部たかし(切実) /
 土志田美帆:PORIN(Awesome City Club) /富小路翔真:佐藤寛太(劇団EXILE) /
 八谷早智子:戸田恵子 / 八谷芳明:岩松了 / 山音広太郎:小林薫
理想の二人が奇跡のように出逢い楽しい時間を過ごすものの、男は生活のために社会に出て相手に対する愛情の形を勘違いして別れてしまうというストーリーです。それはありがちなことで、金銭や社会的立場の確立を優先することが相手のためになると思い込んでしまったり、そういうことに疲れ果ててしまったりして、本来の二人で楽しい時間を過ごすということを忘れてしまい疎かにしてしまうというのはよくあることで、それが現実と言うのも真理です。しかしこの二人は、そういう経験をしてもそれほど愛情や関係が壊れているようには見えません。それでも別れてしまったというのは少しきれいすぎる気がしますが、そういう決断をするのはなかなかできないことで本当は理想的な姿なのかもしれません。それは、二人が自分と相手を見つめ直すという意味で必要なことだったのかもしれません。だからこそラストは、奇跡的にストリートビューで二人が写っているのを見つけて驚き喜ぶ麦の姿で終わります。この物語の最初が、麦がストリートビューに写っているという奇跡があってから絹に出会ったことから、この最後のシーンで、この二人はまた良い関係に戻るのではと予感させてくれて微笑ましい気持ちにさせてくれるのです。花束のようなとても美しく理想的な恋人の関係を見たという映画であり、その恋人を菅田将暉と有村架純が演じていることが、よりこの映画を魅力的にしてくれていると思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。