2024年3月25日(月)鑑賞 DVD
2016年3月19日(土)公開 / 上映時間:120分 / 製作:2016年(日本) / 配給:ワーナー・ブラザース映画
【監督】 平川雄一朗
【キャスト】
 藤沼悟:藤原竜也 / 片桐愛梨:有村架純 / 八代学:及川光博 / 澤田真:杉本哲太 /
 藤沼佐知子:石田ゆり子 / 雛月加代:鈴木梨央 / 藤沼悟(1988年):中川翼 /
 白鳥潤:林遣都 / 雛月明美:安藤玉恵 / 淵上泰史 / 高橋店長:高橋努 /
 小林賢也:福士誠治 / 森カンナ
事件が起きる時、その事件を回避できる過去にまで戻って事件が回避されるまでその場面をなんども繰り返すという設定が面白く、母の死を回避するために20年前の過去に戻って原因となった事件を解決するというストーリーも面白いと思いました。最初は消極的な主人公が、愛莉の言葉で積極的に変化していくのも、人生の向き合い方を考えさせてくれます。感動的なところは20年前の子供の頃の出来事の中に多く、子役の中川翼がとても良かったと思いました。面白かった映画でしたが、細かいところでつじつまが合わないと感じるところもありました。例えば、『悟が八代に橋から落とされたのに悟は死ななかったのか。それならば八代はなぜ殺人者として捕まらなかったのか』とか、『その時に過去から戻ってきた時は、なぜ愛莉とは面識がなかったのか?漫画家として成功していたからピザ店でバイトをしていなかったのか』など、頭に疑問が浮かぶと映画のストーリーに没頭できないというところがあって、ちょっと残念でした。現在と過去を行き来して過去を変えることがこの映画のポイントとなっているので、それ以降の過去から現在までが変わるという複雑な設定(言い方を変えれば何でもありの設定)を成り立たせるのは難しいのかもしれません。「僕だけがいない街」という思わせぶりなタイトルは、過去で人を助ける行動をして過去で自分が死ぬことにより、現在には自分は存在しないという悲しい結末かなと思って観ていましたが、単純に現在で殺されたというところはちょっと肩透かし的でした。有村架純、石田ゆり子、中川翼はとても良かったのですが、藤原竜也はどんな役をしてもやんちゃな同じような男にしか見えないので、この映画でのキャラクターとしてはちょっと違うのかなという感じもしました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。