2024年3月18日(月)鑑賞 DVD
1996年3月23日(土)公開 / 上映時間:110分 / 製作:1996年(日本) / 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
【監督】 市川準
【キャスト】
 寺田ヒロオ:本木雅弘 / 安孫子素雄:鈴木卓爾 / 藤本弘:阿部サダヲ / 石森章太郎:さとうこうじ /
 赤塚不二夫:大森嘉之 / 森安直哉:古田新太 / 鈴木伸一:生瀬勝久 / つのだじろう:翁華栄 /
 水野英子:松梨智子 / 手塚治虫:北村想 / 石森の姉:安部聡子 / つげ義春:土屋良太 /
 棚下照生:柳ユーレイ / 藤本の母:桃井かおり / 学童社編集長・加藤謙一:原一男 /
 学童社編集者・本多:向井潤一 / 学童社事務員:広岡由里子 / 娼婦:内田春菊 /
 編集者・丸山:きたろう / 寺田の兄:時任三郎 / A出版社・編集長:磯部弘 /
 出版社・女性編集者:大場靖子 / C出版社・編集長:服部良次 / C出版社・編集者:菅原大吉 /
 山西惇 / 甲本雅裕
想像していた内容とは違って、淡々とトキワ荘の日常を描いている映画でした。その描き方によって昭和の時代の雰囲気を表しているとも言えますが、盛り上がりもなく話が断片的に進むので物足りない感じは否めません。トキワ荘の住人の話は、寺田ヒロオの書きたい漫画と世の中が求める漫画の違いに悩む姿はよく表現されていましたが、他のトキワ荘の住人の悩みや苦しみは描いてはあるもののさらっと上っ面だけという感じです。こういう表現方法の映画はリアルっぽくてありだとは思いますし、その頃の日常の雰囲気が良く伝わってくるというメリットもありますが、もう少し盛り上がるような出来事を織り込めなかったのかなと思いました。せっかく昭和の時代のたくさんの漫画家が描かれているにもかかわらず、すべてが本木雅弘演じる寺田ヒロオの背景でしかなかったように思います。ちなみに、私は寺田ヒロオの漫画は好きで、「スポーツマン金太郎」などは好んで読んでいました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。