2024年3月14日(木)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン4 I-7/8)
2024年3月8日(金)公開[PG-12] / 上映時間:129分 / 製作:2024年(日本) / 配給:東京テアトル=チームジョイ
【監督】 金子修介
【キャスト】
 東昇:岡田将生 / 安室香:黒木華 / 安室朝陽:羽村仁成 / 上間夏月:星乃あんな /
 上間浩:前出燿志 / 東静:松井玲奈 / 打越一平:北村一輝 / 東巌:江口洋介
予告を見て気になっていた映画だったので、長女とふたりで観てきました。2時間越えの映画ですが、どこも無駄が無くて話の流れに引き込まれる映画でした。主人公の昇と朝陽は、冷酷で人としての感情が無い危険人物ながら、外向きはおとなしくいい人間を装っていて、その二人が繰り広げる自分のための人殺しの頭脳戦が見どころです。しかし、頭脳戦と言っても自分勝手な殺人に絡む頭脳戦なので、けっして共感できたり美しいものではなく、最初から最後まで心が暗くなるようななんとも言えない虚しさが漂います。その中で、朝陽の友人の夏月と浩の心根は純粋で救われる感じがします。最後は、朝陽の友人までも裏切っての完全犯罪となるところを、夏月の純粋な行動により足をすくわれることになるのですが、それが朝陽の弱点だったのかも知れません。共感できない重苦しい内容の映画ですが、その複雑で緻密に練られたストーリーはとても面白かったです。キャストでちょっと意外だったのは、13歳の朝陽の母親役が黒木華だったこと。もうそういう役をする年代なんですね。それと、この映画のパンフレットですが、私の映画鑑賞チケット代金よりも高い豪華なものです。さすがにここまで凝らなくてもとは思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。