2024年3月11日(月)鑑賞 DVD
2011年5月14日(土)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2010年(日本) / 配給:ギャガ
【監督】 本田隆一
【キャスト】
 大木信義:竹野内豊 / 大木咲:水川あさみ / 但馬:片桐はいり / いいじま:荒川良々 /
 ヨシコ:橋本愛 / ヨシコの弟1長男:平田敬士 / ヨシコの弟2次男:鈴木福 / 赤い人:でんでん /
 浦澤ヒデ:山里亮太(南海キャンディーズ) / 占い師の女:樹木希林 / 濡れた男:柄本明
予告動画を見て面白そうかなと思って観たのですが、期待外れでした。退屈というほどではありませんが、心に響くものも笑いに通じるものもまったく感じませんでした。淡々と観ている感じです。新婚なのに倦怠ムードの夫婦が、おかしな占い師の勧めで地獄ツアーに行く話ですが、普通に考えると、戻ってこられるのかとか、地獄で何が降りかかるのかという恐怖が先に立つはずなのですが、そのあたりはいくらコメディータッチとはいえあまりにも無頓着。そのわりには観客をびっくりさせる演出もあります。地獄の演出や設定もなんかチープ。赤顔になるか青顔になるかの理由も特に明示されず、どんな人が地獄にいるのかとか、地獄なのに人間に生まれ変われるとか、まったく地獄らしくありません。地獄ならば地獄なりの恐ろしい場所(生前に悪いことをした人が苦しんでいるとか)である表現は不可欠だと思うのですが、それはまったくありません。この旅行で倦怠ムードの修復(緩んだ愛を締め直す)にもなったようですが、そうなったきっかけも理由も乏しいような気がします。何気ない話をしたとか、子供と楽しんだとか、そんなことだけしかなくて、それで緩んだ愛を取り戻せるのでしょうか。ただ単に不可思議な世界に新婚旅行に来て、なんとなく倦怠ムードを払拭する若い夫婦というだけの映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。