2024年2月19日(月)鑑賞 DVD |
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2023年2月3日(金)公開 / 上映時間:120分 / 製作:2023年(日本) / 配給:ショウゲート
【監督】 清水康彦
【キャスト】
僕:北村匠海 / ユウスケ:中川大志 / 菜穂:松岡茉優 / 私:古川琴音 / 水橋研二
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ハル:莉子 / 森:三河悠冴 / バーのママ:MEGUMI / 生田:金子ノブアキ /
コダマ:忍成修吾 /
森の母:相田翔子 / 菜穂の母:宮田早苗 |
昨年の今頃に公開された映画です。最初はなんかよくわからない不思議な状況から始まって、最後までこんな感じであれば観ることはできないかもと思いましたが、そのシーンが終わって、”僕”、ユウスケ、菜穂、”私”の4人の物語に進んでいくと、この映画の奥深さみたいなものに引き込まれて、最後まで楽しめることができました。最初の不思議なシーンも、しっかりと意味があって結びついていきます。生きることに疑問を感じて死を考える”僕”がビルの屋上で飛び降りることを考えていた時に、大学の友人であるユウスケから連絡があって、同じく大学の友人である森が自殺したことを知ります。ユウスケからの依頼もあって森の死を考える中で、”僕”、ユウスケ、菜穂、”私”の心に痛みを持って生きる意味に悩む4人の関係も絡んで4人が生きる意味や愛する意味を見つけ出していくというストーリーです。生きることに悩む若者の苦悩がよく伝わってきました。北村匠海の演技や表現もとても良かったと思います。タイトルの「スクロール」は、現実から逃げるために今をスクロールさせて逃げるという後向きの考え方、未来を生きるために今をスクロールさせていくという前向きの考え方、スクロールはそんな決断を意味しているのかなと思いました。いい映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |