2024年2月9日(金)鑑賞 DVD
2020年1月24日(金)公開[PG-12] / 上映時間:123分 / 製作:2019年(日本) / 配給:KADOKAWA
【監督】 タナダユキ
【キャスト】
 北村哲雄:高橋一生 / 北村園子(小沢園子):蒼井優 / 両角:浜野謙太 / ひろ子:三浦透子 /
 原田:大倉孝二 / 久保田薫:ピエール瀧 / 田代まりあ:渡辺えり / 相川金次:きたろう
「スパイの妻」での夫婦役だった高橋一生と蒼井優がその前に夫婦役をしていた作品というので観てみました。気になる点はあったものの、全体的には楽しめる作品でした。特に蒼井優のベッドシーンとか、蒼井優そっくりのラブドール製作とか、なかなか観ていてドキドキするものがあります。蒼井優は、可愛らしくて純粋で清楚な感じを失わずに、スケベな妻(哲雄談)を違和感なく演じてしまうのですから、素晴らしい女優さんだと思います。高橋一生の真面目で朴訥なところもとてもいい味が出ていました。内容は、哲雄と園子のちょっとした嘘と夫婦愛、そしてラブドール製作に挑む姿の二面性がありますが、最後は、園子の運命によって夫婦で最高のラブドールを作り上げるという物語です。真面目なシーンとふざけたシーンが絶妙に絡んでいて、園子の運命に対して悲しいとか切ないとかという気持ちはあまり感じずに、清々しい気持ちで観終わることができました。そのために、園子の無くなるシーンや哲雄の悲しむシーンは無かったのかなと感じました。気になるところは、哲雄が園子の希望であり追悼の意味があったとはいえ、妻と同じ顔と体のラブドールを妻の名前で販売することに躊躇いは無かったのだろうかという点でした。哲雄を自分に置き換えると、とても耐えられないような気持ちを感じてしまいました。それと、園子の闘病のシーンは、健康ならば気にならなかったと思いますが、今の私にはちょっときついなぁと思ってしまいました。この映画は、ちょっと変わった夫婦愛を感じられて、私にはとてもいい映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。