2024年1月5日(金)鑑賞 DVD |
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2021年11月12日(金)公開 / 上映時間:100分 / 製作:2021年(日本) / 配給:KADOKAWA
【監督】 柿本ケンサク
【キャスト】
高坂賢吾:林遣都 / 佐薙ひじり:小松菜奈 / 和泉:井浦新 / 瓜実裕一:石橋凌 |
観ようと思う映画は予告動画やパッケージで選んでいますが、ほとんどの映画はその選び方で満足感あるものが多いという経験値を持っているのですが、たまに自分の苦手な映画に遭遇してしまうことがあります。この映画もそういう私の苦手な映画でした。潔癖症や視線恐怖症で普通の生活ができす恋愛も諦めていた賢吾とひじりが、同じ境遇の中で恋していくという物語で、それだけを見るとよくある恋愛ものという感じなのですが、私は、潔癖症や視線恐怖症やパニック障害などのメンタル系の病気を寄生虫が原因だという設定をする考え方から受け入れられませんでした。メンタル系疾患の人間は普通の人ではなく、寄生虫がいるような普通の人間ではないと言っているようで、差別と言うか偏見というか、そんな潜在的な意識を感じてしまいました。男女の出会いや恋心を寄生虫同士の恋愛だという捉え方で描いて、寄生虫を駆除したらふたりの恋心まで消えてしまうのいだろかという恋愛の悲劇的なところが、この映画のポイントであり面白さであるという意図はよくわかるのですが、寄生虫をメンタル系疾患の原因としている前提がある限り、到底面白いという感覚を持つことはできませんでした。それでも、ラストシーンでは賢吾の仕掛けたコンピュータウィルスが人に迷惑をかけることなく、ふたりがまた恋心を通わせながら生きていくのならばいいかと思わせる終わり方であればよかったのですが、あの火花は何だったのでしょう。他の人々は逃げ惑い二人だけその火花の中で笑っていられるラストシーンにどういう意味があったのでしょう。そもそもコンピュータウィルスであの火花というのも理解不能ですし。最後もこれかという残念な気持ちで観終わりました。面白くないというよりも腹立たしさを感じる映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |