2023年12月20日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン9 G-6/7/8)
 【配信鑑賞:2026年8月16日(日)鑑賞→こちら
2023年12月8日(金)公開 / 上映時間:128分 / 製作:2023年(日本) / 配給:松竹
【監督】 成田洋一
【キャスト】
 加納百合:福原遥 / 佐久間彰:水上恒司 / 加納幸恵:中嶋朋子 / ツル:松坂慶子 /
 石丸智志:伊藤健太郎 / 板倉和久:嶋ア斗亜 / 寺岡昌治郎:上川周作 / 加藤正勝:小野塚勇人 /
 千代:出口夏希 / ヤマダ:坪倉由幸 / 警官:津田寛治 / 常連客:天寿光希 /
 木島カンナ:新井舞良 / 津崎美月:中島瑠菜
【あらすじ】
親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月、戦時中の日本だった。偶然通りかかった青年・彰(水上恒司)に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツル(松坂慶子)や勤労学生の千代(出口夏希)、彰と同じ隊の石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋ア斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)たちと出会う。日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だった・・・
【感想】
公開前から私と奥さんが観たいと思っていた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を奥さんと長女と三人で観てきました。いつも開演4時間以上前にパソコンでチケットを取るのですが、今日はその時間でも後ろの席はけっこう埋まっている状況で、最終的には8割がたの席が埋まっていて最近ではとても珍しい状況でした。観客を観ると高校生が多かったように思います。

この映画は、期待していた以上にとても良い映画でした。自分の環境に不満ばかりだった百合がタイムスリップして昭和20年の戦時中に飛び込んでしまいます。戸惑いながらも、彰と出会ってその優しさに触れたりするうちに彰に対して恋心が芽生え、特攻隊の兵士と接することによって戦争や命を軽視する考え方に疑問を感じていきます。そして、不満ばかりだった自分の環境がいかに尊いものなのかもわかってきます。そういう心理状態が百合からとてもよく伝わってきて、最初からじわじわと泣かせてくれるシーンの連続でした。それでも、思っていたよりは冷静に観ることができたと思っていたのですが、ラストの資料館で彰の手紙を現代の百合が読むシーンでは、涙腺崩壊となってしまいました。切なくて悲しくて・・・そう思っているとそこに福山雅治の「想望」が流れてきます。しかも、歌詞を表示しながら。好きな人を残して特攻隊として散っていく気持ちが伝わってきてさらに泣いてしまいました。この歌を最後に流すのは反則だと奥さんも長女も言っていました。

戦争での別れだけではなく、百合を暖かく見守る中嶋朋子が演じる母親も良かったです。ダメ親である私は、こんな親にならないといけないと、また思ってしまいました。観客は若い人が多かったので、この映画を若い人が見て何を感じてくれるかとても興味あります。命を軽視する戦争について、愛し合うもの同士が引き裂かれる悲しみについて、今の日本の幸せについて、親のありがたさについて、未来を生きることについて、深く考えさせてくれる映画だと私は思いました。高校生を演じる福原遥、とても良かったです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。