2023年12月20日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン9 G-6/7/8) |
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2023年12月8日(金)公開 / 上映時間:128分 / 製作:2023年(日本) / 配給:松竹
【監督】 成田洋一
【キャスト】
加納百合:福原遥 / 佐久間彰:水上恒司 / 加納幸恵:中嶋朋子 / ツル:松坂慶子
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石丸:伊藤健太郎 / 板倉:嶋崎斗亜 / 寺岡:上川周作 / 加藤:小野塚勇人
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千代:出口夏希 / ヤマダ:坪倉由幸 / 警官:津田寛治 / 常連客:天寿光希
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木島カンナ:新井舞良 / 津崎美月:中島瑠菜
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公開前から私と奥さんが観たいと思っていた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を奥さんと長女と三人で観てきました。いつも開演4時間以上前にパソコンでチケットを取るのですが、今日はその時間でも後ろの席はけっこう埋まっていて珍しいなぁと思っていたのですが、映画館に行くと、8割がたは席が埋まっている状況で、最近ではとても珍しい状況でした。観客を観ると高校生が多く、まだ冬休みと言うわけではなさそうなので、今日は授業が午前だけだったのでしょうか。この映画は、期待していた以上のとても良い映画でした。自分の環境に不満ばかりだった百合がタイムスリップして昭和20年の戦時中に飛び込んでしまいます。戸惑いながらも、彰と出会って優しさに触れたりするうちに彰に対して恋心が芽生え、特攻隊の兵士と接することによって戦争や命を軽視する考え方に疑問を感じていきます。不満ばかりだった自分の環境がいかに尊いものなのかもわかってきます。そういう心理状態が百合からとてもよく伝わってきて、号泣するということはありませんが、最初からじわじわと泣かせてくれる展開でした。思っていたよりは冷静に観ることができたと思ったラストシーン、彰の手紙を現代の百合が読むシーンで涙腺は崩壊しました。切なくて悲しくて・・・そう思っているとそこに福山雅治の「想望」が流れてきます。しかも、歌詞を表示しながら。好きな人を残して特攻隊として散っていく気持ちが伝わってきてさらに泣いてしまいました。この歌を最後に流すのは反則だと奥さんも長女も言っていました。戦争での別れだけではなく、百合を暖かく見守る中嶋朋子が演じる母親も良かったです。こんな親にならないととダメ親である私はまた思ってしまいました。若い人が多かったので、この映画を若い人が見て何を感じてくれるかがとても興味あります。命を軽視する戦争について、愛し合うもの同士が引き裂かれる悲しみについて、今の日本の幸せについて、親のありがたさについて、未来を生きることについて、そんなことを考えさせてくれる映画だと私は思いました。高校生を演じる福原遥、とても良かったです。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |