2023年12月8日(金)鑑賞 DVD
2007年9月29日(土)公開 / 上映時間:138分 / 製作:2007年(日本) / 配給:東宝
【監督】 行定勲
【キャスト】
 堀井香恵:沢尻エリカ / 真野伊吹:竹内結子 / 石飛リュウ:伊勢谷友介 /
 可奈子先輩:永作博美 / 山崎星美:板谷由夏 / 鹿島:田中哲司 / 池内ハナ:サエコ /
 喜一郎所長:中村嘉葎雄 / 夏目涼:黄川田将也 / 中沢正道:石橋蓮司 / 瀬川先生:篠井英介 /
 水原君代:山口愛 / 君代の母:粟田麗 / 山石早苗:南川ある
薬物問題を起こした二人が主役の映画です。もう一人の主役竹内結子はこの世に無く、残念な形の作品となってしまいましたが、内容はとてもいい映画でした。沢尻エリカはとても美しく純粋な感じがよく出ています。竹内結子は子供たちのことを第一に考える素敵な小学校教師を演じています。伊勢谷友介は柔和で優しいイラストレータを演じています。みんな、この時のイメージを残したまま、歳を重ねてより素晴らしい俳優として見たかったと感じました。この映画は、香恵が借りた部屋に残されていた前の住民である伊吹のノートに書かれた内容を追いながら進んでいきます。ノートには小学校の担任クラスの生徒との出来事や悩み、伊吹と隆という男との恋心が書かれており、香恵はその内容に心の力をもらって小学校教師への夢や石飛への恋心に対して前向きに考えることができるようになっていくのですが、その過程で、石飛と隆の意外な真実を知ってしまいます。そのことで伊吹に会ってみたくなった香恵は伊吹の勤める小学校に向かうのですが、またそこで悲しい事実を知ってしまいます。このあたりにくると、切なくて悲しい感情が溢れてきて泣いてしまいました。2時間20分という長い映画ですが、まったく長く感じることなく引き込まれる内容でした。ただ、ラストシーンの校庭で生徒たちが紙飛行機を飛ばすシーンは、生徒と香恵との関係や石飛が突然現れるとかも含めてちょっと無理が先立ってしまいました。それと、この物語のロケは京都と神奈川だったようですが、明らかに京都とわかる有名な場所が出てくるにもかかわらず、京都と限定していない設定も少し違和感を感じました。まぁ、映画ですからすべてフィクションとして見るべきだとは思うのですが。沢尻エリカ、竹内結子、伊勢谷友介が輝いていた若い頃の姿を楽しむにはとてもいいストーリーの映画だったと思います。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。