2023年12月7日(木)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン4 I-7/8)
2023年12月1日(金)公開[PG-12] / 上映時間:118分 / 製作:2023年(日本) / 配給:ワーナー・ブラザース映画
【監督】 三池崇史
【キャスト】
 二宮彰:亀梨和也 / 戸城嵐子:菜々緒 / 荷見映美:吉岡里帆 / 東間翠:柚希礼音 /
 益子:みのすけ / 広瀬秀介:堀部圭亮 / 乾登人:渋川清彦 / 杉谷九朗:染谷将太 /
 剣持武士:中村獅童
公開前から気になっていた「怪物の木こり」を長女とふたりで観てきました。期待以上、とても楽しめました。サイコパスが実は生まれながらのものではなかったということ、脳泥棒と呼ばれる連続殺人事件のそれにからむ悲しく切ない結末、最後までどうなるのか予測がつかない秀逸なストーリーでした。亀梨和也は二宮の役柄にぴったりで、何を考えているかわからなくて奥深くにある残酷さを見事に表現していて魅力的でした。連続殺人事件を追うプロファイラーの菜々緒も、二宮の恋人役の吉岡里帆も良かったです。本当は優しい普通の人間だったのに強制的にサイコパスに仕立てられ、あるきっかけでその呪縛(効果)から解けた時の自分のやったことへの絶望感、それがラスト前の二宮と意外な人物だった怪物の会話で切なく強烈に心に響いて伝わってきて、涙があふれてしまいました。本当の自分を取り戻し、サイコパスを殺し絶望で命を落とすことを選んだ怪物と、絶望の中でも婚約者を守って生きていくと決めた二宮、どちらもつらく悲しい選択です。しかし、本当のラストでさらに悲しい結末・・・、そこでサイコパスに戻ってしまったのかと思わせる二宮の行動は実は最後の映美に対する優しさと謝罪だったというのもまた悲しすぎました。私はこの泣ける結末に大満足でしたが、一緒に観た長女は二宮は最後はまたサイコパスに戻ったほうが面白かったかもと言っていました。ホラー好き、怖いもの好きな長女らしいです。それにしても、人間の感情というのは、何が"普通"なのでしょうね。そういうことも考えさせられる内容でした。本当に見ごたえのあるストーリーとキャストでとても面白い映画でした。なお、「怪物の木こり」のパンフレットは数日前から品切れ中になっていたのですが、映画を観終わって出てきたら入荷となっていて本当にグッドタイミングで入手できました。昨日観に来る予定を体調不良のために今日にして良かったです。入場者特典は、パンフレットと同じ写真のポスターでした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。