2023年11月15日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン1 I-8/9/10)
2023年11月10日(金)公開 / 上映時間:97分 / 製作:2023年(日本) / 配給:東映
【監督】 深川栄洋
【キャスト】
 久我清義:永瀬廉 / 織本美鈴:杉咲花 / 結城肇:北村匠海 / 奈倉哲:柄本明 /
 釘宮昌治:生瀬勝久 / 佐久間悟:筒井道隆 / 沼田大悟:大森南朋 / 藤方賢二:戸塚純貴 /
 結城葵:黒沢あすか / 隅田春江:倉野章子 / 古野雄一:やべけんじ / 留木慎介:タモト清嵐
気になっていた映画なので、奥さんと長女と三人で観てきました。観る前は、法廷を舞台としたゲーム的感覚の推理映画かと思っていましたが、思っていたよりも重くて切ない映画でした。若い頃の出来事と、2年前の出来事と、現在の出来事が見事に結びついていって、そういうことだったのかと腹に落ちるストーリーでした。日本の司法では、逮捕されて起訴されればほぼ有罪になるということが冤罪を生むひとつの土壌であり、判決後に冤罪を証明するにはこんな方法しかないのかなと考えさせられます。その冤罪の復讐を、当事者である三人で弁護士、被告人、被害者(=死者)の役割を果たすことによって真実を明らかにするものの、その真実はとても残酷で切ないものでした。願わくば、こんなことをせずにみんな未来を見て幸せに生きてほしいという気持ちもしますが、実際に親族が冤罪だった人は自分の命をかけても真実を明らかにしたいと思うだろうし、過去に後ろめたさを持つ人はそれを清算せずに幸せになどなれないのかもしれません。笑う、泣くなどの感情があふれてしまうことはありませんが、真剣に見入ってしまう面白い映画でした。杉咲花は、ちょっと狂気的な役柄がとても魅力的でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。