2023年11月11日(土)鑑賞 DVD |
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2017年2月25日(土)公開 / 上映時間:127分 / 製作:2017年(日本) / 配給:スールキートス
【監督】 荻上直子
【キャスト】
リンコ:生田斗真 / 小川マキオ:桐谷健太 / 小川トモ:柿原りんか / 小川ヒロミ:ミムラ
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ナオミ:小池栄子 / 佑香:門脇麦 / ヨシオ:柏原収史 / カイ:込江海翔 /
小川サユリ:りりィ /
フミコ:田中美佐子 / 金井:江口のり子 / 斉藤:品川徹 / 中学生時代のリンコ:橋
楓翔 |
この映画は、私にはとても素敵な映画でした。母親が出て行って寂しさの真中にいるトモと、幼いころから心と体の性別に悩んできたリンコの気持がとても伝わってきて、最初から最後まで涙腺緩みっぱなしの映画でした。どこまで登場人物の心の悩みを理解できて寄り添えるかによって、この映画の感想は「泣ける」、「気持ち悪い」、「滑稽」に明確にわかれるのかなと思います。偏見を持つ象徴的な人物としてナオミという母親が描かれていますが、たぶん世の中の圧倒的多数はナオミタイプのような気がします。そういう社会的な大切な問題を提起してくれる映画ですが、だからといって、リンコとマキオとトモの心温まる微笑ましい関係によって、重苦しい感じはまったくしません。悪い方向に向うのかなと思っても、大事にならずに落ち着くので、ストレスなく観ることができました。リンコ役の生田斗真の女性としての美しさと振る舞いは素晴らしいものでした。座る、しゃがむ、自転車に乗る、すべて女性らしい行動に感心しました。よほど観察して努力して自分の振る舞いに取り込んだのかなと思いました。桐谷健太も柿原りんかもとても良かったです。ラストシーンは感動的でしたし、何がトモの幸せかは難しいことなので一概に言えませんが、リンコとマキオとトモが三人で一緒に暮らして幸せになってほしいなと思ってしまいました。観て良かったと思えるいい映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |