2023年11月9日(木)鑑賞 DVD |
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2008年4月26日(土)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2008年(日本) / 配給:東宝
【監督】 佐藤信介
【キャスト】
大人の水瀬杏:松下奈緒 / 中高校生時代の水瀬杏:夏帆 / 大人の北村大悟:井坂俊哉
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中高校生時代の北村大悟:池松壮亮 / 中高校生時代の月島藤:塚田健太 /
中高校生時代の月島椎香:岡本杏理 / 大人の月島椎香:伴杏里 / 植草美和子:戸田菜穂
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水瀬正弘:風間トオル / 佐倉圭一郎:高杉瑞穂 / 朝田リカ:倉科カナ / 植草美佐代:藤村志保 |
15年前の古い映画ですが、なかなか良かったです。普通のラブロマンスかと思って観ていましたが、杏は母の自殺による心のストレスを持ち、何かあるとその闇が行動や幻想に出て、重い雰囲気を漂わせていきます。大悟がそばに寄り添うことにより表面上は明るく過ごしていますが、その闇のせいで大悟に負担をかけるのではないかと思い込み別れを告げて去って行きます。これもまた優しさではあるものの、お互いにとって切ないことです。母の自殺やそれをずっと引きずる杏に対して、弱い人間は理解できないと婚約者から婚約破棄を言われた杏は自殺を図りますが、そこを救ったのはまた大悟。最後は感動的な大悟のプロポーズで終わって良かったという気持ちになります。この映画では、心のストレスについてのケアについての問題提起がされていると感じました。心に残っている言葉は、「強さは弱さの上になりたっている」。弱いことは悪いことではなくて、弱さがあるから人は強くなれるんだということも忘れないようにしないといけないなと思いました。杏と大悟は10年以上を過ぎ大人になると俳優がかわりますが、私は夏帆と池松壮亮のままでも、十分違和感なく演じられたのではと思いました。特に、気弱で守ってあげなければという雰囲気の夏帆と、気が強そうで自立できる雰囲気の松下奈緒では、同一人物に観るのは難しいところがありました。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |