2023年11月8日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン2 K-8/9/10)
2023年11月3日(金)公開 / 上映時間:125分 / 製作:2023年(日本) / 配給:東宝
【監督】 山崎貴
【キャスト】
 敷島浩一:神木隆之介 / 大石典子:浜辺美波 / 水島四郎:山田裕貴 / 橘宗作:青木崇高 /
 野田健治:吉岡秀隆 / 太田澄子:安藤サクラ / 秋津清治:佐々木蔵之介 /
 板垣昭夫:飯田基祐 / 堀田辰雄:田中美央
待ちに待っていた「ゴジラ-1.0」を奥さんと長女と三人で観てきました。ストーリーも映像も最高でした。今までの「ゴジラ」と異なるのは、ゴジラサイドストーリーとして、戦後、戦争で心病む浩一と戦争孤児を拾って育てようとしている典子の人間的なふたりの物語が、周辺の人を含めてきちんと描かれていることだと思います。かといって全体がその物語とゴジラとの対決と分断されることなく、むしろそれぞれの相乗効果によって感動的な描き方になっています。素晴らしいストーリーだったと思います。ゴジラのシーンは、奥さんと長女は怖い映画だったというほどの迫力で、本当に目の前にゴジラが現れているようでした。シン・ゴジラと違って鉄道破壊シーンの鉄道車両もとてもリアルでした。その鉄道車両から典子がぶら下がって落ちるシーンや、爆風に吹き飛ばされた典子が生きていたとか、その前に浩一と典子が逃げ惑う人々の中でうまく出会ったとか、都合の良いところもありますが、まぁそのくらいはあまり気にはなりません。この映画でもうひとつ感じる大事なことは、戦争の虚しさと命の大切さです。「この国はあまりにも命を粗末にしすぎる」、「未来のために生きろ」という言葉は重く迫ってきます。特に橘が浩一に脱出装置を準備して生きろと言ったシーンでは不覚にも泣いてしまいました。このあたりは、同じ山崎貴監督の「永遠の0」に通じるものも感じました。ただ、ゴジラを倒し、典子が生きていたというハッピーエンドで終わるかと思いきや、そんなに甘くはありませんでした。典子の身に不穏なことが起きていることが示され、ゴジラは海底で再生をはかる。この先に起きることに大きな不安を感じさせる終わり方でした。細かな見どころとしては、出演者として明示されていませんが、銀座のゴジラから逃げる雑踏の中に、橋爪功がいたのには驚きました。他にも有名な俳優さんが紛れ込んでいたのかもしれません。DVDが出たらゆっくりと観てみたいと思うところです。面白くて迫力があって感動的で、とても満足感を得ることができるスケールの大きな映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。