2023年11月4日(土)鑑賞 DVD |
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2015年2月14日(土)公開[R-15] / 上映時間:138分 / 製作:2015年(日本)
/ 配給:東映
【監督】 堤幸彦
【キャスト】
坂築静人:高良健吾 / 奈義倖世:石田ゆり子 / 甲水朔也:井浦新 / 坂築美汐:貫地谷しほり
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福埜怜司:山本裕典 / 沼田響子:麻生祐未 / 沼田雄吉:山崎一 / 高久保大剛:眞島秀和
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海老原:佐戸井けん太 / 蒔野の父:上條恒彦 / 比田雅恵:戸田恵子 /
尾国理々子:秋山菜津子 / 坂築静人(幼少期):大西利空 / 坂築鷹彦:平田満
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蒔野抗太郎:椎名桔平 / 坂築巡子:大竹しのぶ |
原作は直木賞受賞作ですが、面白いわけでもなく感動的でもなく、私には難しく退屈な映画でした。誰かを愛し、誰かに愛されるという、愛をテーマにした映画だとはわかるのですが、あまりにも登場人物の心が理解できず、その愛を感じることができませんでした。静人が悼む旅に出ている目的や意味は母である巡子から話されますが、それでもよくわかりませんでした。だから、静人の行動に感情移入できず、最後まで変な人という見方を拭いきれませんでした。倖世との関係や感情の変化もわかりませんでした。同行して心が求めあうということも感じられず、なぜ突然二人は求めあったのかが腑に落ちませんでした。静人と倖世の出来事、巡子と鷹彦と美汐の家族の出来事、蒔野と父の葛藤の出来事、それぞれが結びついているようでそれがうまく伝わってこず、バラバラな感じもしてしまいます。静人と倖世が愛しながら別れさせる必然性、蒔野が暴行を受けるシーンの必要性などもよくわかりません。唯一感動した場面は、沼田夫婦に静人が人を憎むよりも子どもの記憶を残してやりたいと言うシーン。そこだけは、心が温かくなる良いシーンでした。堤幸彦は「トリック」シリーズしか印象に残っていませんでしたが、こういう映画も撮るんだというのを知りました。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |