2023年10月25日(水)鑑賞 DVD |
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2022年11月18日(金)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2022年(日本) / 配給:松竹
【監督】 石川慶
【キャスト】
城戸章良:妻夫木聡 / 谷口里枝:安藤サクラ / 谷口大祐・X(ある男):窪田正孝
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後藤美涼:清野菜名 / 谷口恭一:眞島秀和 / 中北:小籔千豊 / 悠人:坂元愛登
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武本初江:山口美也子 / 伊東:きたろう / 柳沢:カトウシンスケ / 茜:河合優実
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小菅:でんでん / 谷口大祐(本物):仲野太賀 / 城戸香織:真木よう子 /
小見浦憲男:柄本明 / 花:小野井奈々 |
準新作が100円でレンタルできたので、比較的新しい映画をDVDで観ました。この映画はどうして選んだのかという理由が明確に思い出せないのですが、準新作の中で「愛したはずの夫は、まったくの別人でした」というキャッチフレーズで興味があって選んだような気がします。結果的には、この映画はとても良かったです。観た時はそのキャッチフレーズも忘れていたので、先入観はまったく無い状態で観始めたのですが、展開やカット割りのテンポが良くてぐいぐいと引き込まれていく感じでした。観る者を置いてけぼりにさせずにさりげなく丁寧な説明が織り込まれているのもストレス無く観ることができました。この映画で考えさせられることは、人に対する偏見と差別。それがあるために、普通に生きたくても生きられない。だから戸籍を変えて新しい人生を生きてみたいと思う。そういう行為を頭ごなしに悪いことだとは言えない重みがあります。自分は日常生活でそんな偏見や差別を持っていないか、それによって誰かを生きづらくさせていないか、そんなことをこの映画で自分を含めてみんなが考えられればいいなと感じました。妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、すべてとても良かったです。真木よう子がとても妖艶な感じがしていました。最後の真実をそうだったのねと思わせてくれる納得感がありました。ラストシーンは、差別と裏切りで傷ついた城戸が次の「ある男」となっているところで終わりますが、「あなたは自分の戸籍のままで十分新しい人生を送れるのじゃないか」と問うてみたかったです。誰もが偏見や差別なく、本来の自分を生きていける世の中にしたいものです。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |