2023年10月25日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン3 L-12/13/14)
2023年10月20日(金)公開 / 上映時間:101分(日本) / 配給:松竹
【監督】 水田伸生
【キャスト】
 宇田晄司:中島健人 / 宇田清治郎:堤真一 / 緒形麻由美:池田エライザ /
 平尾宣樹:山崎育三郎 / 宇田揚一郎:中島歩 / 神谷美咲:美波 / 緒形恒之:浅利陽介 /
 高垣義弘:三浦誠己 / 木原誠也:矢柴俊博 / 寺中勲:柏原収史 / 樫田光太郎:中村歌昇 /
 緒形柚葉:佐藤恋和 / 大島昇:アキラ100% / 牛窪透:山崎一 / 加持直樹:尾美としのり /
 若鷺健太郎:池田成志 / 城山敏正:橋本じゅん / 寺中清則:春海四方 /
 九條哲夫:小林勝也 / 牧村徹:菅原大吉 / 湯浅哲道:升毅 / 草川庄一:平泉成 /
 寺中初美:尾野真千子 / 夏川泰平:金田明夫 / 木美塚荘助:角野卓造
久しぶりに奥さんと長女と三人で観てきました。中島健人と堤真一も好きな俳優さんですし、ストーリーも面白そうなので期待大の映画でした。その期待通り、テンポが良くて内容的にも楽しめる映画でした。ストーリーも映像もスケールが大きくて真実味がありました。ただ、予告を見て、中島健人が政治家であり罪を犯した堤真一を「自白しろ」と追い詰める物語だと思い込んでいたのですが、そうではありませんでした。政治家の家族の物語であり、政治家の汚れた部分を考えさせられる物語でした。映画の中だけではなく、日本の政治家は政治理念よりも自分の利権や欲望が強いのかなと、あらためて思って情けなく感じてしまいました。それを家族はどう受け入れているのかも気になります。映画は、誘拐された孫娘を助けるために、自分の罪を告白するかどうかという会見へのタイムリミットに向けて、「国か家族か」を迷い判断していく緊迫した内容ということでしたが、その部分はあっというまに時間が過ぎてしまい、あまり緊迫感を感じませんでした。会見内容をどうするかという葛藤や裏工作みたいなものがもう少し表現されていればよかったかなと感じました。中島健人演じる晄司は、最初は純粋な正義感だけの男に見えましたが、木美塚とのやりとりあたりからしたたかさを見せ、ラストの国会議員のシーンでは、この先政治を変えていく政治家になるのか、父親と同じように清濁合わせ飲むのか、そこは観ているものの感じ方に任されたようで、私はすっきりした終わり方ではないなぁと思いました。また気になったところとして、誘拐事件が起きるシーンでは、私も思っていて奥さんと長女もあとで言っていましたが、狭い道で子供を自転車に乗せていて後ろから自動車が来たら、そのまま乗っていることは無くて、少なくとも自転車を降りて子供の安全を確保するよねというのが我が家の意見でした。そこはこの物語の始まりなので、もう少し考えてリアルさが出ていればよかったと思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。