2023年10月14日(土)鑑賞 DVD
2011年6月18日(土)公開 / 上映時間:119分 / 製作:2011年(日本) / 配給:ショウゲート
【監督】 青山真治
【キャスト】
 志田光司:三浦春馬 / 富永美優:榮倉奈々 / 志田美咲:小西真奈美 /
 初島百合香・志田杏子:井川遥 / 初島隆史:高橋洋 / 高井ヒロ:染谷将太 /
 志田裕子:長野里美 / 志田実:小林隆 / 原木健一:宇梶剛士

最初は何かよくわからなくて地味な映画だなぁと思いながら観ていました。同居人のヒロが実は死んでいたり、光司と美咲が血のつがらない姉弟であったりがわかってくる頃になってくると、それぞれの心の機微がわかってきたり、実はコメディチックだったり、この映画の描こうとしていることが少しずつわかってきて面白く感じました。光司と美咲の関係は、実はお互い思っていたことがわかったことにより、それぞれが前に進めるようになったり、ヒロを亡くした美憂は苦しみながらもこれからの光司との関係に期待したいと思わされてくれたり、心の中で関係がこじれて信頼が揺らいでいた歯科医の夫婦(隆史と百合香)は、光司の尾行を通して分かり合えるようになったりと、それぞれがそこにたどり着くまでの経緯がとても人間的で微笑ましく感じました。人は、しっかりと相手の目を見て話をして理解しあうことが前に進むためには大事なことなのだと、あらためて教えてくれる映画でした。派手さや感情に訴えてくることは少ない映画ですが、観終わった時には、なんかほっこりと心温まえい心地よい映画だったと思いました。三浦春馬はとても良かったのに亡くなってしまいとても残念です。複雑な恋心を抱く美咲演じる小西真奈美、ヒロの死の悲しさを秘めながらも光司を明るくフォローする美憂を演じる榮倉奈々もとても良かったです。いい映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。