2023年10月11日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン3 L-11) |
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2023年10月6日(金)公開 / 上映時間:120分 / 製作:2023年(日本) / 配給:アスミック・エース=東宝
【監督】 タカハタ秀太
【キャスト】
水島悟:二宮和也 / 美春みゆき:波瑠 / 高木淳一:桐谷健太 / 山下良雄:浜野謙太
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島田紘也:藤原丈一郎 / 浅井陽子:坂井真紀 / 椎名順子:筒井真理子 /
高橋俊和:宮川大輔 / 山下香織:佐津川愛美 / 岩本修三:鈴木浩介 /
香津美:板谷由夏 / 水島玲子:高橋惠子 / 田宮:リリー・フランキー |
二宮和也はあまり好きではなかったし、原作がビートたけしだったし、どうしようかなと思っていた映画でしたが、予告編の恋人がいなくなったというミステリアスさとその恋人が大好きな波留ということで、劇場に行って観てきました。まだ封切りされたばかりなので、平日の広いシアターでもけっこう人が入っていました。結果的には、とてもいい映画で、悟がみゆきがいなくなった真実を知って、みゆきの日記を読むあたりから、涙があふれてしっかりと泣いてしまいました。劇場での鑑賞は、周りを気にして思い切り泣くことができないのが難点です。みゆきがいなくなった理由は、思っていたよりも、「え、そんな普通のありそうな理由?」という感じで拍子抜けでしたが、みゆきの意外な過去と、悟のみゆきに対する深い愛情で心を揺さぶられてしまいました。この映画は、二宮和也と波留だから感情を移入できる映画に仕上がっていると思います。普通ならば、理由もわからず逢いに来なくなった人に対して怒りも持つだろうし、一年もその思いを持ち続けることはできないと思います。さらに理由がわかってから、また一年以上も寄り添うなんて難しいと思います。しかし、前半に描かれた二宮和也と波留だからこそのふたりの関係があるので、その愛情も納得して応援してしまうところがあります。二宮和也は、テレビドラマ「VIVANT」で見せた冷徹な役ですごいと思いましたが、役者としての二宮和也はすごいとあらためて思いました。悟の悪友も素敵で、友人の大切さや素晴らしさも痛感しました。今の私には無いものねだりですが、それも自分の軌跡の結果です。悟の母が悟に言った、「悟、幸せになりな。人には自分だけの幸せの形がある。それを信じて貫きな。」という言葉が、私の人生においても深く心に残りました。また、映画の作りとして、シーンとシーンの間の時間が長いとか、同じ場面でも映像が飛ぶようなつなげ方になっているとか、それが心の動きを表しているようで新鮮でした。なお、アナログというタイトルは、ふたりの携帯電話も無く木曜日の喫茶店で会うというアナログ的な付き合い方と、悟の仕事の考え方が設計模型を作るというアナログ的なところからきています。最初から最後まで楽しめる、とてもいい映画でした。観に行って良かったです。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |