2023年9月18日(月)鑑賞 DVD
2021年6月25日(金)公開 / 上映時間:119分 / 製作:2021年(日本) / 配給:東宝=アニプレックス
【監督】 三木孝浩
【キャスト】
 高倉宗一郎:山崎賢人 / 松下璃子:清原果耶 / 白石鈴:夏菜 / 松下和人:眞島秀和 /
 坪井強太:浜野謙太 / 遠井教授:田口トモロヲ / 佐藤みどり:高梨臨 / 佐藤太郎:原田泰造 /
 PETE(アンドロイド):藤木直人
タイムスリップの要素のある映画と言うことで観てみました。原作はアメリカのSF小説らしいのですが、特に日本の設定に違和感なく観ることができました。手に汗握るというほどではありませんが、時空を扱うストーリーとしてはよくできているし難解でもないし、面白いと思いました。登場人物では清原果耶が良かったし、藤木直人のアンドロイドPETEのキャラも良かったので、最後まで楽しく観ることができました。また、遠井教授のキャラクターは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクと重なったのは私だけでしょうか。
よくはできていましたが、それでも気になるところはあって、
@冷凍睡眠(コールドスリープ)の委任状と許可証(+株券)がそれぞれ鞄とクルマに別々に都合よくあったこと。(コールドスリープのことを白石が気づかないと、2025年の宗一郎は無いので)
A「夏への扉」というタイトルは、つらい時の明るい未来への扉という意味らしいと推察できるけど、猫の行動からの意味づけなのでちょっとわかりにくかったこと。
Bサブタイトルの「キミのいる未来へ」という意味が、たぶん、璃子が"(コールドスリープによって)未来の宗一郎のもとへ"ということだと後で思いますが、とてもわからりにくいと思います。
C2025年に戻る時は、最初は無理やり30年のコールドスリープをさせられたのだから、今度は璃子と一緒に時を過ごせばいいと思うのに、なぜまたコールドスリープで2025年に行くということにこだわったのか?
D璃子が佐藤家に引き取られる時に、璃子は死んでいるらしいことになっているのに、松下家の了解や戸籍はどう処理したのか?
の5点がちょっとモヤモヤしてしまいました。ただCは、璃子も10年後に20年のコールドスリープに入り「(適齢年令同士になった)キミのいる未来へ」ということにつながるので、そういう結末のために必要だったのかもしれません。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。