2023年9月10日(日)鑑賞 DVD
2020年10月9日(金)公開 / 上映時間:110分 / 製作:2020年(日本) / 配給:東京テアトル=ヨアケ
【監督】 大森立嗣
【キャスト】
 林ちひろ:芦田愛菜 / 南先生:岡田将生 / 雄三おじさん:大友康平 / 海路さん:高良健吾 /
 昇子さん:黒木華 / まーちゃん(ちひろの姉):蒔田彩珠 / 林ちひろ(幼少期):粟野咲莉 /
 なべちゃん:新音 / 和歌子おばさん:池谷のぶえ / 落合さん:池内万作 / ツダさん:宇野祥平 /
 さなえ:見上愛 / 春ちゃん:赤澤巴菜乃 / 新村くん:田村飛呂人 / 麻美先生:大谷麻衣 /
 ちひろの父:永瀬正敏 / ちひろの母:原田知世
芦田愛菜の6年ぶりの実写映画主演作ということで観てみました。こんな内容だったのかと、ちょっと気が重くなりながら観てしまいました。私は生きている人間が教祖である宗教に対しては強い拒否アレルギーがあり、そういう話が出てくるだけで、いくら社会性があるストーリーでも拒否反応を感じてしまいます。新興宗教に傾倒する人を演じる俳優に対しても、よくこんな役を引き受けたなぁと思ってしまい、話が素直に頭に入ってきません。そういう見方しかできない中で思ったことは、芦田愛菜の演技のうまさでした。ちひろは、幼い頃自分を救ってくれた「金星のめぐみ」をきっかけに宗教にのめり込んだ優しい両親を、普通じゃないと思いながらも嫌いにはなれなくて(むしろ大好き)、複雑な思いや揺れ動く心の動きを持っている人物です。そういう難しいちひろを、芦田愛菜はとてもよく表現していたと思います。親子三人で星を眺め一緒に流れ星を待つラストシーンを見ると、ちひろは両親と一緒に信仰していくことを選ぶのだろうなぁという終わり方でしたが、それでちひろは幸せになれるのか、複雑で切ない感情で観終わりました。残念ながら、私はこの映画で感動は感じることはできませんでした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。