2023年9月3日(日)鑑賞 DVD
2013年1月26日(土)公開[PG-12] / 上映時間:120分 / 製作:2012年(日本) / 配給:ファントム・フィルム
【監督】 中村義洋
【キャスト】
 渡会悟:濱田岳 / 緒方早紀:倉科カナ / 薗田憲明:永山絢斗 / 松島有里:波瑠 /
 ナオミ オルテガ / 堀田:田中圭 / 泰二郎:ベンガル / 渡会日奈:大塚寧々
濱田岳、倉科カナ、波留と気になる俳優さんが出ているので観てみました。最初は、団地の若い変人の物語かなと思ってコメディーかと思ってそういう見方をしていたのですが、実はその原因は小学校で起きた事件がかかわっているという、見方によってはちょっと重いテーマが潜んでおりました。また、後半のブラジル人のナオミの出来事も、同居の男の性暴力であるという、こちらもまた重いテーマが背景となっていました。ただ、重いテーマでも、悟&濱田岳のキャラクターによる滑稽さと、濱田岳/波留、濱田岳/倉科カナの思春期らしくちょっと笑えるエロっぽいシーン(きわどいセリフもあるのでPG-12?)で完全に相殺されていました。心に傷を負う悟をまわりのみんなが理解しているような感じも良かったです。笑いながら観ることが多かったですが、悟の母が亡くなった後、悟を見守ってきた母の心情が日記であかされる場面ではさすがに涙腺が緩んでしまいました。子供が事件やイジメで心に傷を負っても、親が子供を信じて見守ることの大切さを教えられました。単なる団地の衰退を描いただけの映画かなと思いましたが、そうではないことがわかり、なかなか奥が深い映画だと私は思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。