2023年8月31日(木)鑑賞 DVD
2011年12月3日(土)公開 / 上映時間:123分 / 製作:2011年(日本) / 配給:松竹
【監督】 蔵方政俊
【キャスト】
 滝島徹:三浦友和 / 滝島佐和子:余貴美子 / 片山麻衣:小池栄子 / 小田友彦:中尾明慶 /
 井上信子:吉行和子 / 片山光太:塚本高史 / 島村洋二:岩松了 / 河野啓司:徳井優 /
 中川礼二 / 仁科亜希子 / 沢田良子:清水ミチコ / 出前のオヤジ:立川志の輔 /
 吉原満:米倉斉加年 / 冴木俊也:西村雅彦
順番は公開順ではありませんでしたが、これで「RAILWAYS」3作をすべて観終わりました。結果的には、この2作目が私には一番良かったです。男は妻を自分の人生の一部であり持ち物のように思ってしまいますが、そうではないことをこの10年以上前の映画であらためて教えてくれます。自分の思い通りでなければ「出て行け」とすぐに言ってしまう男連中。徹がしみじみ言っていた「ひとつのことをやりとげるのに精いっぱいだった。しかし、それだけじゃダメなんだ。それを今思い知らされた」という言葉。男は「自分が敵の多い世界で戦っている、だから自分を助けるのが当たり前」みたいなプライドや驕りがあるのでしょうね。夫の人生も妻の人生も子どもの人生も、すべて本人のもの。家族が助け合うのは当たり前ですが、それぞれの人生を尊重するのも当たり前。そんなことをこの映画であらためて考えさせられました。徹がすべてを理解して、離婚届を出して結婚指輪を捨てるシーンがありましたが、これも妻の心情をしらない自分勝手な行動と一瞬思いましたが、いやいやこれは新しい人生を二人で歩むあらたな出発点なのだろうな、あらためて結婚を申し込むのだろうなと読み解くことができましたが、それは物語としては美しく感動的なのですが、そこは私の年齢になっていろいろと知ると年金や相続のなどのことを考えると大丈夫かなという現実的な心配をしてしまいました。相手の話をよく聞く、相手の立場になって考える、それが大事ですね。涙が止まらないという映画ではありませんが、最初から最後までいろいろと考えさせてくれるとても良い映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。