2023年7月7日(金)鑑賞 DVD
2015年6月6日(土)公開 / 上映時間:119分 / 製作:2015年(日本) / 配給:東宝
【監督】 中村義洋
【キャスト】
 奥田宏明(ゲイツ):生田斗真 / 吉野絵里香:戸田恵梨香 / 葛西智彦(カンサイ):鈴木亮平 /
 木村浩一(ノビタ):濱田岳 / 寺原慎一(メタボ):荒川良々 / 岡本大毅:宅間孝行 /
 市川学:坂口健太郎 / 青山祐一:窪田正孝 / 楓:小松菜奈 / ヒョロ:福山康平 /
 北村:田中圭 / 栗原:滝藤賢一 / 加藤:本田博太郎 / 設楽木匡志:小日向文世
今日返却予定のDVDの中でまだ観ていなかった「予告犯」を観ました。戸田恵梨香も好きな女優さんのひとりで、おとなしいかわいい女性でも、気が強く男気のある女性でもどちらでもよく似合います。「予告犯」は、シンブンシという予告犯が狙うのはコモノばかり(最後は政治家でしたが)、その制裁方法も意図的に手加減している風で、なんだかタイトルになるような犯罪者ではないなぁと思いながら観ていました。しかも、いくら悪い奴らでも晒して制裁するのは共感できないという思いもあり、警察の肩を持った見方をずっとしていました。映画の作りも、過去と現在が並行に描かれていてわかりにくいところもありました。しかし、最後の最後で、奥田(ゲイツ)の目的を知ると、ああ、そういうことだったのか、だから「悪か、正義か」なのか、だから並行して表現したのかとすべてに納得でき、ジワーッと感動が湧き上がってウルウルしてしまいました。それを知っても手段は正しいとは思えませんが、そうしないと解決できなかったという主張もよくわかりました。ここのところ、良い人ばかりでてくる映画を観てきましたが、この映画では胸糞悪いけどこれが人間だよなと思う嫌な人間がたくさん出てきて、人によってはとても生き難い世の中なのだなぁということも考えさせられました。履歴書の職歴に空白期間があるだけで職につけない世の中、自分の子供のことも重なって、もっと優しい世の中であってほしいとも思いました。最初はつまらない犯罪の映画だと思いましたが、最後は、なかなか良かったんじゃないと思える映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。