2023年7月7日(金)鑑賞 MOVIX三好(シアター2 H-12)
2023年6月30日(金)公開 / 上映時間:100分 / 製作:2023年(日本) / 配給:ギャガ
【監督】 三原光尋
【キャスト】
 只野真央:貫地谷しほり / 只野晃一:和田正人 / 佐山隆裕:伊嵜充則 / 加藤光雄:山田雅人 /
 藤本和子:赤間麻里子 / 島崎社長:赤井英和 / 飯塚さゆり:中尾ミエ
気になっていた「オレンジ・ランプ」を観てきました。ガラガラで貸切状態かと思っていましたが、予想より人が入っていました。年配の方が多いので、認知症への関心で観ている方も多いのかもしれません。私が病気で特に怖いのは、命に関わる癌と自分が無くなっていく認知症です。最初の方で、晃一が認知症の検査でケースの中のものを一度見てどれだけ覚えているかというテストのシーンがあったのですが、私も4個くらいしか言えなくて不安になるくらい、認知症には日々恐れています。その認知症に対する理解と向き合い方についてとても勉強になりました。症状の違いとかで大変さは異なるのかもしれませんが、自分が認知症になった時、家族が認知症になった時のベースの考え方は、実行に移せるかどうかは自信はありませんが、とても参考になりました。認知症になると「伝えたいことが負い目もあってうまく伝えられない」、「感受性が強くなって受け入れられることと受け入れられないことが明確になる」、「自分でできることは自分でしたい」、「認知症は人生の終わりではない」、など、知っているのと知らないのとでは、患者との接し方が変わってくると思いました。特にわざとらしく泣かせるというわけではありませんが、人々の優しさ、思いやり、家族愛にジーンときて涙するシーンが多かったです。観て良かったと思えた良い映画でした。好きな女優さん、貫地谷しほりもとても良かったです。ちなみに、SNSやホームページに自分の足跡を残しているのも、自分が認知症になってしまった時のためという側面もあります。(今日、ちょうど認知症の新薬承認のニュースが流れたのも何かの縁?)
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。