2023年6月28日(水)鑑賞 DVD |
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2018年11月1日(木)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2018年(日本) / 配給:20世紀フォックス映画=KADOKAWA
【監督】 三島有紀子
【キャスト】
篠川栞子:黒木華 / 五浦大輔:野村周平 / 稲垣:成田凌 / 五浦絹子:夏帆
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田中嘉雄:東出昌大 / 神野三鈴 / 高橋洋 / 酒向芳 / 桃果 / 渡辺美佐子 |
寝る前に「ビブリア古書堂の事件手帖」を観ました。剛力彩芽のテレビドラマ版は観ていましたが、映画版はしっかりと観たことはありませんでした。黒木華は好きな女優さんなので、観ていて退屈はしませんでしたが、栞子と大輔の関係よりも、大輔の祖母絹子の夏目漱石の「それから」に隠された若い頃の許されぬ恋と、その恋の相手である嘉雄の孫の稲垣による太宰治の「晩年」への執着に、過去と現在のミステリーという形で主軸が置かれており、本を読めない大輔が栞子との関係でだんだんと変わっていくというふたりの魅力の部分は少ししか描かれていないのが惜しい気がします。タイトルが事件手帖ですから、2時間の中に事件を織り込まないといけないので仕方がないのかもしれません。また、栞子が最初に夏目漱石の「それから」を見ただけで大輔の祖母の秘密をほとんど言い当てるというのも、いくら文学的な推理力があるにしろ、ちょっと不自然に感じました。もっと深く栞子の文学的な魅力、文学を絡めた推理力、人間的な魅力がもう少し感じられるとよかったかなと個人的には思いました。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |