2023年6月9日(金)鑑賞 DVD
2004年11月6日(土)鑑賞 MOVIX三好
2004年10月30日(土)公開 / 上映時間:119分 / 製作:2004年(日本) / 配給:東宝=「いま、会いにゆきます」製作委員会
【監督】 土井裕泰
【キャスト】
 秋穂澪:竹内結子 / 秋穂巧:中村獅童 / 秋穂佑司:武井証 / 永瀬みどり:市川実日子 /
 ケーキ屋店主:松尾スズキ / 浜中晶子(佑司の教師):YOU /
 司法書士事務所所長:中村嘉葎雄 / 野口医師:小日向文世 / 高校生の巧:浅利陽介 /
 18歳の佑司:平岡祐太 / 高校生の澪:大塚ちひろ
【2023年6月9日】
竹内結子つながりで、2004年の「いま、会いにゆきます」を続けて観ました。最近観た映画であまり泣けなかったので、自分が感動に慣れてきたのかなと思っていましたが、いやぁ、久しぶりにしっかりと泣けました。この映画、公開時に私が誘って奥さんと映画館で観たのですが、その時の私は奥さんに少し不満があって、澪と比較して不満をもらしてケンカしてしまったという苦い思い出のある映画なのです。私よりも、奥さんのほうがこんな感動的な映画を観て何故ケンカ売られないといけないのかと腹立たしく悲しかっただろうなと今なら思えます。申し訳ないことをしたと思います。そんな感想しか持たなかった私は、多分その時はこの映画の本質がまったく見えていなかったのだと思います。家族に対する愛情、幸せの意味、人としての優しさ、今さらながら考えさせられました。梅雨時に現れた澪の理屈も、澪の気持ちの種明かしも、うまく考えられたストーリーで、ラストでは涙が止まりませんでした。もう一度観てもまたしっかりと泣くと思います。あらためてこれはとても良い映画です。それにしても、竹内結子は本当に素敵な女優さんだったなとまた思ってしまいました。本当に残念です。

【2004年11月6日】
私の住む町の隣町には、大きな映画館があります。中には12のシアターがあって、たくさんの映画を同じ場所で観る事ができます。夜間は格安料金になるので、週末は夜間ににぎわっているそうです。そこで私ははじめて映画を観ました。新聞の広告とネットのホームページで見て知っていた、「いま、会いにゆきます」という映画です。原作:市川拓司、監督:土井裕泰、主演:竹内結子、中村獅童というスタッフです。この映画を観たら、人生、何が一番大切なのか、幸せなのか、とても考えさせられました。少なくとも、仕事や地位やお金なんかは、入る隙なんかはありません。ささやかでもいいから、心から求め合った二人と、そしてその家族と暮らす事。その人生の中での重みがとても重く伝わって来ました。登場人物はみんなあまりにも優しすぎます。夫婦、息子はもちろん、医者、学校の先生、息子の友達・・・。そういう世界で、そばにいるだけで幸せだと感じられる人と一緒に暮らせれば・・・。物語のストーリも切なすぎて、頬を伝う涙をぬぐう事も忘れて見入っていましたが、自分がそういう人生を歩んでいるのかという思いも交錯して、余計に悲しく切なく感じました。自分がそこに行けば人生が・・・なるとわかっていながら、「いま、会いにゆきます」と妻になる女性は夫になる男性のもとに向かう。私達夫婦のどちらかがその女性なら、今の相手に対してそういう行動ができたのか・・・。相手が記憶を忘れてふたたび現れた時、また同じ恋ができるか・・・。お互いいつもそばにいられる事が幸せと思っているのか・・・。そう思えないとすれば、それは奥さんが悪いのでは無く私に原因があるのは確かでしょう。とても考えさせられる深い内容を持った映画でした。実は、この映画を観たら少し自分の心や行動が変わるかなと思ったのですが、実際のところ私の心の穴は埋まるどころか、大きくなったような気がしないでもありません。相手が自分のそばにいればそれでいい・・・。そう思ってもらえるような自分に変わる事が大事なのでしょう、たぶん・・・。人生ってこの年になって振り返ると、いろいろと切ない事がいっぱいです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。