2013年8月18日(日)鑑賞 MOVIX三好 |
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2013年7月20日(土)公開 / 上映時間:126分 / 製作:2013年(日本) / 配給:東宝
【監督】 宮崎駿
【キャスト】
堀越二郎:庵野秀明 / 里見菜穂子:瀧本美織 / 本庄季郎:西島秀俊 / 黒川:西村雅彦
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カストルプ:スティーブン・アルパート / 里見:風間杜夫 / 二郎の母:竹下景子
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堀越加代:志田未来 / 服部:國村隼 / 黒川夫人:大竹しのぶ / カプローニ:野村萬斎 |
レイトショーで奥さんと長女と3人で「風立ちぬ」を観てきました。この映画は、なかなか評価の難しい映画です。宮崎アニメファンならば、それぞれの場面で作者が表現したいことや、登場人物の行動の必然性をすぐに理解できるかもしれませんが、そうでない人にとっては、ちょっと不親切でわかりにくい映画だと思いました。その理由は三つあって、一つ目は、ふたつの物語(「堀越二郎の素晴らしい飛行機を作りたいという夢」と「堀辰雄のサナトリウム恋愛」)を融合することによって観客に伝えたいことがわかりにくいこと、二つ目は、そのふたつの物語を掘り下げてきちんと表現するには時間不足で中途半端になっていること、三つ目は、時間の流れ、現実と夢の中の出来事がめまぐるしく変化してそれについて行きづらいこと。そういう理由で、この映画はストーリーの枠を超えて宮崎駿の世界が理解ができる人でないと、良さがわからないのかも知れません。少なくとも、私はその良さがわからないままラストシーンを迎えてしまいました。私の考えとしては、映画はわかりやすいことが一番で、笑いや感動、涙の繰り返しが醍醐味であり魅力だと思っています。そういう意味では、この映画は最初から最後まで観客も私もシーンとしたままで淡々と流れていったような気がしました。作り手と受け手の間に少しギャップがあるのかも知れません。喫煙シーンもそのひとつかもしれません。先に書いた三つの理由以外に、細部でも随所そういうところがあって、最初に書いたように「評価の難しい映画」というのが私の正直な感想です。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |